アオミドロなどの糸状藻にたくさん付着して針山のような塊を作っている細長い珪藻です。古い図鑑で調べるとシネドラ属(Synedra)なのですが、最近その代表的な大型種(S. ulna)などがウルナリア属(Ulnaria)に移されたそうなので、どちらの名を使っていいのかよく分かりません。また和名はどちらもハリケイソウとされているようで、素人は混乱しますね。それはともかく、シャーレの中でこの珪藻の集団がキラキラ輝いているのはなかなか美しい眺めなので、なるべくその形を崩さないように水の厚みをたっぷりとって封入し、スタック撮影してみました。
2022年4月1日金曜日
ハリケイソウの一種(?Ulnaria sp.)
2022年3月31日木曜日
越冬明けのキノカワガ
以前、虫仲間からトゲアリが営巣していることを教えて貰ったアラカシの木を見に行くと、幹にキノカワガ Blenina senex が止まっていました。先週見た時にはいなかったので、暖かくなって越冬場所から出てきたのでしょう。うまく樹皮に溶け込んでいますが、この日はトゲアリも数匹、のろのろとパトロールを始めていたので、あまり長居はできないかもしれません。
2022年3月30日水曜日
2022年3月29日火曜日
2022年3月28日月曜日
レンバディオン(Lembadion sp.)
大口の繊毛虫、レンバディオン(Lembadion)の一種です。フロントニアに近い仲間ですが、口部域がほとんど細胞全長にわたって大きく開いていて、その縁からカーテンのように長い繊毛の列(膜板と呼ぶそうです)が伸びています。下の1~3枚目はくるくると回転しながら高速で泳いでいるのを追いかけながら撮ったものですが、4~5枚目ではほぼ動きが止まっています。そうなると弱ってしまうのか、5枚目では長い繊毛を周囲に撒き散らしているように見えます。
2022年3月27日日曜日
トベラキジラミ
この辺りでトベラにつくキジラミと言えば和名(仮称)だけでまだ学名の無いマダラトベラキジラミ(Cacopsylla sp.)をよく見かけますが、これはちゃんと学名の付いたトベラキジラミ Cacopsylla tobirae だと思います。体色が薄くて前種のような暗色のまだら模様がなく、前翅後縁の黒紋もありません。たくさんの葉を裏返しましたが単独でいるのが数匹見つかっただけなので、成虫あるいは幼虫で冬を越した個体でしょう。
綺麗な緑色の♂です。翅端まで約3.3mm。これは♀ですが、体色の違いは雌雄差でしょうか。翅端まで約3.5mm。
2022年3月26日土曜日
Pediobius atamiensis(ヒメコバチ科・深度合成)
久しぶりに Pediobius atamiensis を見かけたので採集してスタック撮影しました。このヒメコバチはBABAさんのブログに素晴らしい深度合成画像が度々掲載されていますが、確かに何度も挑戦したくなる精巧な美しさです。数年前までは冬場の葉裏探しでいくらでも見つかる気がしていましたが、このところめっきり少なくなってしまいました。