2022年4月26日火曜日

イスノキエダナガタマフシとイスノフシアブラムシ

昨日に続きイスノキの虫こぶです。

これはイスノキエダナガタマフシでしょう。柄の部分も含めて長さは5cmくらいです。

割ってみると内部は意外に閑散としていて、以前9月に見た時とは大違いです。

小さな幼虫は体長0.5mmくらい。

奥の方にひときわ大きな成虫がいました。と言っても1mmちょっとですが、これが幹母でしょうか。


同じ木で他にもたくさん、大小のゴールがついていました。

(2022.04.20・明石公園)

2022年4月24日日曜日

イスノキエダイボフクロフシとヨシノミヤアブラムシ・その後

 先月掲載したイスノキエダイボフクロフシを見に行くと、ひと月ほどで直径5cm前後に育っていました。

そしてどのゴールにも数個の脱出口が開いています。

中のヨシノミヤアブラムシ Quadrartus yoshinomiyai はすでに出てしまった後かと思いながら見て回ると、脱出口の前でじっとしているナミテントウがいました。アブラムシが顔を出すのを待ち構えているようにも見えます。

そこで天道虫には退散してもらって、ゴールを開いてみました。

内部に充満した白い粉(ワックス?)にまみれて、まだ有翅成虫がたくさん残っています。脱出口が開いても一気に出てしまうわけではないんでしょうね。


翅を平らに畳むところは同じくイスノキに虫こぶをつくるヤノイスアブラムシ Neothoracaphis yanonisに似ています。また撮影時には気がつかなくてちゃんと撮れていないのですが、ゴールの壁にはまだ幼虫がたくさんいるようです。これからまだ成長して有翅成虫になるんでしょうか。

(2022.04.20・明石公園)

エピスティリスの一種(Epistylis sp.)

 エピスティリス(Epistylis)は群体性のツリガネムシで、こちらのようにミジンコやケンミジンコなどの付着しているものもよく見かけますが、この日採集したサンプルには単独で浮遊する群体が非常に多く見られました。同じ群体性のカルケシウム(Carchesium)と違って収縮する時は全部の細胞が一斉に収縮し、その際柄は動きません。



動画は横向きですが・・・。


(2022.03.25・明石公園の池にて採集)

2022年4月23日土曜日

イスノキで交尾していたタマバエの一種

 いつも見ているイスノキで、今年もイスノキハリオタマバエ(?)蛹殻がたくさん見られたので、そのあたりに羽化した成虫がいないかと探していたら、葉の裏で交尾しているタマバエが見つかりました。イスノキハリオタマバエ(と思われるもの)よりひと回り小型で体色も薄く、別種のようです。イスノキに何らかのつながりががあるのかどうか分かりませんが、他には見つからなかったので偶然飛んできただけなのかもしれません。

体長は1.4mmくらいです。




(2022.04.20・明石公園)

2022年4月22日金曜日

シモツケマルハバチ幼虫

 アラカシの幹を登っていたきれいな芋虫。背中の二又に分かれた突起が特徴的で、調べてみるとシモツケマルハバチ Apareophora japonica の幼虫のようです。体長は12mmくらいで、まだ若齢だと思いますが、食草を離れて迷子になってしまったんでしょうか。






(2022.04.20・明石公園)

2022年4月21日木曜日

オオウンモンクチバ

 草むらを歩いていると足元からとび出してきました。オオウンモンクチバ Mocis undata だと思います。越冬明けの成虫かと思ったら、蛹で冬を越すそうなので、羽化したばかりなんでしょう。前翅長は約23mmです。



(2022.04.20・明石公園)

2022年4月20日水曜日

オカモトトゲエダシャク若齢幼虫

 先月成虫を出したばかりですが、コナラの葉裏でオカモトトゲエダシャク Apochima juglansiaria の幼虫を見つけました。

体長は12mm前後。こちらのような特徴的な白い模様が無く、全身ほとんど黒褐色なのは若齢のせいでしょう。



この捩れたような姿勢も擬態の一環でしょうか。

確かに、こういう非対称的な姿勢は捕食者が獲物と認識するのを妨げる効果がありそうです。

(2022.04.20・明石公園)