2022年4月24日日曜日

イスノキエダイボフクロフシとヨシノミヤアブラムシ・その後

 先月掲載したイスノキエダイボフクロフシを見に行くと、ひと月ほどで直径5cm前後に育っていました。

そしてどのゴールにも数個の脱出口が開いています。

中のヨシノミヤアブラムシ Quadrartus yoshinomiyai はすでに出てしまった後かと思いながら見て回ると、脱出口の前でじっとしているナミテントウがいました。アブラムシが顔を出すのを待ち構えているようにも見えます。

そこで天道虫には退散してもらって、ゴールを開いてみました。

内部に充満した白い粉(ワックス?)にまみれて、まだ有翅成虫がたくさん残っています。脱出口が開いても一気に出てしまうわけではないんでしょうね。


翅を平らに畳むところは同じくイスノキに虫こぶをつくるヤノイスアブラムシ Neothoracaphis yanonisに似ています。また撮影時には気がつかなくてちゃんと撮れていないのですが、ゴールの壁にはまだ幼虫がたくさんいるようです。これからまだ成長して有翅成虫になるんでしょうか。

(2022.04.20・明石公園)

4 件のコメント:

  1. こんにちは。大きな虫こぶですね。いつかこういうのも見てみたいなと思っています。
     そういえば、ヨシノミヤアブラムシのクヌギ世代は、非常に小さくて、ウバメガシアブラムシによく似ていました。クヌギの枝でたくさん見つかったのですが、案内してもらったとき、見つけるのに苦労しました^^;

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。明石公園の一角にイスノキが数本あるのですが、そのうちの1本に、毎年この虫こぶがたくさん出来ます。同じ木にはイスノキエダナガタマフシもよく見られますが、どちらの虫こぶもほとんど出来ない木もあります。同じ樹種でもアブラムシにとっては違いがあるんでしょうね。ヨシノミヤアブラムシのクヌギ世代はまだ見たことがありません。そんなに小さいものなら、単に見逃しているだけかもしれませんね。今後注意してみます。

      削除
    2. イスノキのアブラムシもまたいつか、見てみたいと思います😊
      そういえば、クヌギの枝のヨシノミヤのように、アラカシの枝で「ウネビシンムネアブラムシ」というのもたくさん見られるようです(私のプロフィール画像がそれです)。
       アラカシがありましたら、探してみるといいかもしれませんね。

      削除
  2. その種については全く知りませんでした。明石公園にはアラカシが多いので、今後注意してみます。貴重な情報をありがとうございました。

    返信削除