2023年2月3日金曜日

サトオオトガリキジラミ

 いつもの公園で、同行の虫仲間が持参されたビーティングネットに落ちてきた大きなキジラミです。形はトガリキジラミですが翅端まで6mmほどもあって、こんなサイズの種は見たことがないので驚きました。いつもの「山陰地方のキジラミ図鑑」を見るとオオトガリキジラミ属 Epitrioza の一種のようで、掲載されている3種はどれもよく似ていますが、翅脈を見るとサトオオトガリキジラミ Epitrioza yasumatsui に該当するようです。アキグミに寄生するそうですが、この個体は枯葉の残ったアベマキの枝から落ちてきました。この公園内でアキグミを見た記憶はないのですが、これまで見落としていたのか、偶然他所から飛んできたものか、あるいは園内に多いナワシログミで発生しているのかも知れません。



(2023.01.31・明石公園)


2023年2月2日木曜日

ツヤコバチ科 Aphelinus japonicus

 このツヤコバチも久しぶりに見た気がします。10年以上も前の記事ですが、こちらのその3.と同じ種でしょう。その記事で、寄生バチの研究をしておられるTobyさんから Aphelinus japonicus だろうと教えていただきました。タケヒゲナガブチアブラムシ Takecallis arundicolens に寄生することが分かっているそうです。おそらく同属のこちらと同じような姿勢で産卵するのだろうと思いますが、まだ現場は見たことがありません。ヤツデの葉裏にいたのを持ち帰ってスタック撮影しました。




以下深度合成画像です。






(2023.01.04・垂水区松が丘公園)

2023年1月31日火曜日

アカハネオンブバッタの幼虫

 平年並みに寒い日でしたが、一緒に歩いていた虫仲間が案内してくれた日当たりのよい草むらを探すと、小さなバッタの幼虫が何匹もとび出してきました。このあたりでも近年急速に増えてきたアカハネオンブバッタ Atractomorpha sinensis sinensis で、従来のオンブバッタ A. lata と違って成虫でも幼虫でも越冬しているようです。緑色型と褐色型を1匹づつ撮影しました。体長は1センチ強です。



(2023.01.31・明石公園)

2023年1月30日月曜日

ヒメコバチ科の一種・深度合成(Tetrastichinae 亜科)

 このヒメコバチはこちらと同じ種だろうと思って撮影したのですが、画像を見ると腿節の色が違っていました。同じ Tetrastichinae 亜科の別種のようです。これもヤツデの葉裏で見つけました。







(2023.01.04・垂水区松が丘公園にて採集)

2023年1月27日金曜日

Sympiesis ?derogatae(ヒメコバチ科)

 ヒメコバチの仲間には青緑色に輝く美しい種が多いのですが、これもその一つ。多分こちらと同じで、Sympiesis derogatae の♀ではないかと思います。ヤツデの葉の裏で久しぶりに見つけました。ハモグリバエに寄生するそうです。




もっと細部を見たいので、以下持ち帰って深度合成撮影です。










(2023.01.05・明石公園)

2023年1月24日火曜日

繊毛虫の一種(?Bursellopsis sp.)

 冬場によく見かける大型の繊毛虫で、以前のブログに出したものと同じものです。何度も撮影していながら名前は分からないままだったのですが、いつも参照している原生生物情報サーバをあらためて眺めていて、Bursellopsis(ブルセロプシス属) に似ていることに気づきました。「細胞口は窪んでいて,周囲に繊毛列(body kineties)が盛り上がる。」という属の特徴が挙げられています。参考になる記事が他にはほとんど見つからないので確実ではありませんが、同属である可能性は高いのではないかと思います。
球形に近い形のものが多く、回転しながら比較的ゆっくり泳ぎます。かなり貪食のようで、ワムシや、小型のミジンコ類まで飲み込んでいるのが見られます。





動画です。


次は別個体。

最初のものよりやや大型です



飲み込んだワムシ?が見えます。


動画です。


(2023.01.13・明石公園 剛の池にて採集)

2023年1月23日月曜日

名前の分からないクモ

ヤツデの葉柄に張り付いていた脚の長い小さなクモです。体長が2.5mmほどしかないので幼体かも知れませんが、触肢が膨れているので♂でしょう。初めて見たような気がするのであちこちネット上の画像を探してみたのですが、似たものが見つかりません。なにものでしょうか。




(2023.01.11・舞子墓園)