2023年2月17日金曜日

ヒメマダラナガカメムシ越冬中

 いつもの公園でせっせと木の葉を捲って歩いても目新しい虫も見つからないので場所を変え、近くの海岸で砂浜に散らばった石ころや木切れを運試しのつもりで裏返してまわりました。
これは板切れの裏にくっついていたヒメマダラナガカメムシです。主にヒルガオ類につくそうで、いつもの公園で見かけることはまずありませんが、浜辺や河川敷には多いようです。以前にも対岸の淡路島の海岸で、石の下で越冬しているのを見つけたことがありました。きれいなカメムシですが色彩変異の大きい種で、たとえばこちらと比べると、知らなければ同じ種とは思えません。




(2023.02.17・明石市 望海浜)

2023年2月13日月曜日

サヤツナギ (Dinobryon ?sertularia)

 サヤツナギ(Dinobryon)は好きな微生物の一つですが、プレパラートに封入すると短時間で動きを止めて間もなく死んでしまうということが多く、扱いにくい生き物でもあります。今回はサンプル中に大量の群体が含まれていたので、何度か試しているうちに比較的活きのよい状態のものを撮影することが出来ました。ロリカ(殻)の形から以前のブログに出したものと同じ、D. sertularia という種だと思います。「淡水微生物図鑑」によればディノブリオンな中でもっとも遭遇する頻度が高い種だそうですが、以前には同じ場所でロリカにくびれのあるD. divergens (ヒダサヤツナギ)と思われる種も採集しています。



眼点や、長短2本の鞭毛が見てとれます。


動画です。



(2023.01.13・明石公園 剛の池にて採集)

2023年2月12日日曜日

クヌギカメムシの孵化

 3月並みに気温が上がるという予報が出ていたので、昨年秋にクヌギカメムシの産卵を見たアベマキを見に行きました。

幹の周囲を探すと10個以上の卵塊が見つかりましたが、そのうちのいくつかではすでに幼虫が孵化してきていて、卵殻を蔽うゼリーに口吻を差し込んでいました。

この緑色のゼリーは孵化幼虫の最初の食べ物で、やがて吸いつくされると透明の卵殻が現れるはずです。

孵化が始まったばかりの卵塊も見つかりました。

樹皮の割れ目の中なので、なかなか良い角度から撮れません。

以前のブログにもう少しましな写真を出しています。

まだ孵化の始まっていない卵塊もたくさんありました。

(2023.02.11・明石公園)

2023年2月11日土曜日

ツヤアオカメムシ

 雨上がり、アキニレの幹でめくれた樹皮の下からのぞいていたツヤアオカメムシ Glaucias subpunctatus です。



(2023.02.11・明石公園)

2023年2月8日水曜日

コガタスズメバチ越冬女王

 朽木の樹皮を捲ると、越冬中のコガタスズメバチが裏にくっついて出てきました。
この公園では7、8年前からナラ枯れの被害に遭って大量のコナラが伐採され、園内いたるところにシートをかけられ燻蒸された伐採木の山が出来ていました。それらの伐採木が今ではシートも剥がれ腐朽も進んで、いかにも昆虫の棲みつきそうな風情なのですが、使用された薬剤のせいか樹皮を剥がしてみてもほとんど何も見つかりません。スズメバチは大丈夫なんでしょうか。以前にもやはり同様の伐採木からオオスズメバチが出てきたことがあります。




もと居た穴に戻しておきました。

(2023.02.03・学が丘北公園)


2023年2月7日火曜日

フトケヤスデ?

 これは以前のブログに掲載して、BITTZU さんからフトケヤスデ属のフトケヤスデ Tokyosoma takakuwai ではないかと教えていただいたものと同種だろうと思います。撮影場所も同じです。キリの落ち葉の間から出てきました。頭部が見えないのでちょっと突っついてみましたが、いつまでも丸まったままで、挙句に転がり落ちてしまいました。





(2023.02.03・学が丘北公園)

2023年2月5日日曜日

落ち葉の間のユウレイグモ

 昨日のチクシトゲアリと同じく、キリの落ち葉の間にいたユウレイグモ Pholcus crypticolens です。以前のブログでも一度出したことがありますが、やはり同じ季節でした。夏場にはまだ見たことがありません。





触肢が小さいので♀です。腹部の皺は、産卵後にお腹がしぼんでしまったためでしょうか。



意外に面白い顔をしています。

(2023.02.03・学が丘北公園)