2023年2月25日土曜日

ヒロオビジョウカイモドキ?若齢幼虫

 これはジョウカイモドキ科の一種の幼虫です。同種と思われる幼虫は以前のブログにも二度、どちらも5月に撮影したものを出していますが(こちらこちら)、今回はそれらよりやや小さく(体長約2.7mm)、若齢のようです。ケヤキの樹皮下にいました。
保育社の甲虫図鑑(Ⅰ)には同科のヒメジョウカイモドキとツマキアオジョウカイモドキの幼虫が図示されていますが、この公園で見かけるのはヒロオビジョウカイモドキ Intybia histrio 一種のみなので、写真の幼虫もこの種だろうと考えています。






(2023.02.22・明石公園)

2023年2月24日金曜日

ネコハグモ♂

 ケヤキの樹皮の裏にネコハグモ Dictyna felis が隠れていました。葉の上にテント状の網を張る小さなクモですが、この公園ではそう多くありません。触肢が膨らんでいるので♂でしょう。越冬しているのは初めて見ましたが、以前のブログに卵嚢を守る♀交接の場面を出しています。

体長は2.5mmほどで、♀よりひと回り小型です。

毛並みの美しいクモです。

顔を撮ろうとしたのですが、大きな触肢に隠れて見えません。

そのうち歩きはじめました。

(2023.02.22・明石公園)

2023年2月23日木曜日

Entedon nomizonis(ヒメコバチ科)♀・深度合成

 以前のブログに何度か登場しているヒメコバチ、Entedon nomizonis Kamijo, 1988 の♀です。冬場に木の葉の裏で越冬するコバチ類も、ほんの10年も前に比べても激減しているのですが、なぜかこの冬、このヒメコバチだけは度々お目にかかりました。ただし冬に見つかるのは♀ばかりで、♂は越冬しないのではないかと思っています。過去に一度だけ撮影したのは6月でした。
深度合成画像は以前にも一度出していますが、美しいハチなので再度撮影を試みました。前回とはカメラやレンズに照明、合成ソフトも変わっているので、多少ましな仕上がりになっていると思います。


採集時には気づかなかったのですが、片方の前翅が破れていました。









(2023.01.08・明石公園にて採集)

2023年2月22日水曜日

ハマベキクイゾウムシ

 先日掲載したカメムシ類と同じ場所です。浜辺に転がっていた、腐朽の進んだ材木を裏返して探すと見つかりました。体長3mmほどの小さなゾウムシで、以前のブログにも一度掲載したハマベキクイゾウムシ Dryotribus mimeticus だと思います。海岸部に多いのでこの和名がついたようですが、内陸部で見つかることも珍しくないらしく、前回の個体も明石公園で撮影したものでした。今回は和名通りの環境で、同じ材木に3匹ばかりついていました。写真1~3枚目と3~5枚目は別個体です。





裏返してお腹を見せてもらいました。

(2023.02.17・明石市 望海浜)

2023年2月19日日曜日

モモブトトビイロサシガメ幼虫

 海岸で見つけたカメムシの続きは、モモブトトビイロサシガメ Oncocephalus femoratus の幼虫です。以前、対岸の淡路島の浜辺の石の下でたくさんの成虫・幼虫が越冬しているのを見ていますが、この日はこの幼虫1匹だけでした。活動中の姿はまだ見たことがありません。






(2023.02.17・明石市 望海浜)

2023年2月18日土曜日

オオモンシロナガカメムシ

 昨日の記事に続いて、同じ海岸で見つけたカメムシです。やはり砂の上に落ちていた板切れの下から出てきました。オオモンシロナガカメムシ Metochus abbreviatus です。




これは別個体。同じ木切れの裏に3匹くっついていたのですが、3匹目は撮る前に姿を消していました。

(2023.02.17・明石市 望海浜)

2023年2月17日金曜日

ヒメマダラナガカメムシ越冬中

 いつもの公園でせっせと木の葉を捲って歩いても目新しい虫も見つからないので場所を変え、近くの海岸で砂浜に散らばった石ころや木切れを運試しのつもりで裏返してまわりました。
これは板切れの裏にくっついていたヒメマダラナガカメムシです。主にヒルガオ類につくそうで、いつもの公園で見かけることはまずありませんが、浜辺や河川敷には多いようです。以前にも対岸の淡路島の海岸で、石の下で越冬しているのを見つけたことがありました。きれいなカメムシですが色彩変異の大きい種で、たとえばこちらと比べると、知らなければ同じ種とは思えません。




(2023.02.17・明石市 望海浜)