2023年12月8日金曜日

網を張るゴミグモの幼体

 雨上がり、ゴミグモの幼体が巣網に横糸を掛けていました。
すでにかなり間隔を空けて横糸が張られていて、その間を埋めるように糸をかけていきます。新築かリフォームかよくわかりませんが、中央に立派なゴミの隠れ家があるので、後者かもしれません。






(2023.12.06・明石公園)

2023年12月6日水曜日

産卵場所を探す?ヒメクダマキモドキ

 モチノキの幹を、♀のヒメクダマキモドキがのろのろと歩いていました。

産卵管の付け根のあたりから何かのぞいています。

卵でした。ヒメクダマキモドキの卵はこんなふうに樹皮の下に産み付けられていることが多いのですが、モチノキの幹は滑らかで割れ目もないので、適当な産卵場所を探しあぐねているうちに早々と卵が顔を出してしまったのかも知れません。
どこか産卵できそうな場所は、と探すとすぐ近くに樹皮の荒れたアラカシの木があったので、捕まえてそちらの幹に移してみました。

するとまもなくこんな姿勢をとったのでいよいよ産卵かと期待しましたが・・・。

やはり適当な割れ目がないのか産卵には至らず、再び卵をお尻にくっつけたまま歩き始めました。

それでは、ともう一度捕まえて、今度はちょっと離れた場所にあるアキニレまで運んで行きました。この幹なら卵を安置できる場所はいくらでもありそうに思えたのですが、いつまでも歩き回るばかり。とうとう頭上高く上って行ってしまったので、あきらめて引き揚げました。

(2023.12.03・明石公園)

2023年12月4日月曜日

フタテンヒメヨコバイ

 アカメガシワの枝に絡みついたノブドウの葉を裏返してみると、小さなヨコバイの成虫・幼虫がたくさんいました。一見ヤノヒメヨコバイかと思ったのですが、調べてみるとブドウの害虫として知られるフタテンヒメヨコバイ Arboridia apicalis のようです。12月に入ったのに幼虫は各齢のものが混在していました。成虫で越冬するそうですが羽化は間に合うんでしょうか。


成虫は逃げ足が速くじっくり撮れませんでした。この個体で翅端まで約3.1mmです。

これは別個体。

大・中・小の幼虫。体長はそれぞれ約2.2、1.6、1.3mmです。

体長約1.3mmの幼虫です。

(2023.12.02・明石公園)

2023年12月2日土曜日

アワダチソウグンバイ(深度合成)

 ヘクソカズラグンバイプラタナスグンバイに続いて同じく外来種のアワダチソウグンバイ Corythucha marmorata をスタック撮影しました。プラタナスグンバイと同じ属で外形もよく似ていますが、こちらの方は翅がほとんど不透明で色もくすんでいて、この仲間の中では今一つ精彩に欠けるようです。







(2023.10.29・明石公園で採集)

2023年11月30日木曜日

ミスジマルゾウムシ

 ひと月ほど前に撮ったものですが、アカメガシワの枝を歩いていたミスジマルゾウムシ Phaeopholus ornatus です。調べてみると、以前のブログにも8月に撮影したものを出していました。体長は約2.8mm。保育社の甲虫図鑑によるとタブノキに多いということですが、この公園では少ない樹木なので、あまり見かけないのはそのせいかもしれません。撮った写真を見ると触角が片方欠けていました。






(2023.10.29・明石公園)

2023年11月12日日曜日

淡水コケムシの一種

 公園の池で、石に付着した糸状藻類や珪藻類などを掻きとってきたサンプルの中に、コケムシの小さな群体が見つかりました。同じ池では以前に幼生を見つけたことはありますが、成体は初めてです。植物の葉の細い断片に付着していました。
コケムシ(苔虫)はその仲間だけで一つの門(苔虫動物門 Bryozoa あるいは外肛動物門 Ectoprocta)を構成するユニークな動物ですが、他の分類群との類縁関係については未だ定説がないようです。
今回撮影した種は群体の形からハネコケムシ属(Plumatella)ではないかと思っています。







動画です。


(2023.09.17・明石公園の池で採集)

2023年11月9日木曜日

フタツメオオシロヒメシャク

 アラカシの葉に白くてきれいな蛾がとまっていました。以前にも撮った覚えはあるのですが名前が思い出せません。このあたりにいる種ならまずYAMKENさんのところにあるだろうと思って見に行くと、すぐに見つかりました。フタツメオオシロヒメシャク(日本亜種) Problepsis albidior matsumurai とあります。
1枚目の状態で差し渡し約39mmで、大きくはありませんが、滑らかな光沢のある白い翅に銀色に光る鱗粉がちりばめられて、真珠をあしらったドレスのような美しさがあります。


各部のアップも撮っておきましたが、なかなか画面全体にピントが合いません。平面に近い被写体なので、理屈の上ではその平面にセンサーが平行になるように持ってくればよいわけですが、手持ち(の上に老眼)ではそれが結構難しいのです。しかしこうして拡大してみると、翅の模様が色だけでなく大きさや形の違う何種類もの鱗粉で出来上がっていることが分かって面白いと思います。




(2023.11.02・明石公園)