2021年9月8日水曜日

青く輝くミカヅキモの外被

 ミカヅキモ(Closterium)の多い池の水を少量の泥と一緒に汲んできて実体顕微鏡の暗視野で眺めていると、きれいな緑色のミカヅキモに混じってその殻というか、中身が抜けてしまって外被だけ残ったものが鮮やかな青色に輝いているのが目に入ります。この色は構造色で、生きているミカヅキモでも光の具合によって表面が青く光りますが、明視野照明では見えません。その脱け殻を二つ三つスライドガラスにとって撮影してみました。


モワレが出ているのは左右2枚の外被が重なっているためだと思います。


以下は偏斜照明ですが、外被に多数の平行な条線が走っているのが見えます。


条線の間隔は0.5~0.6µmくらいで、これが構造色を発しているのでしょう。

(2021.09.07・明石公園の池にて採集)

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