2023年5月26日金曜日

アラカシの葉に集まる Trichromothrips elegans

 今年も例年通り、この美しいアザミウマ Trichromothrips elegans が姿を見せました。アオキでの発生が確認されているそうですが、この公園では毎年5月の中頃、様々な広葉樹の葉で成虫が発見されます。まだ幼虫を見たことがないのですが、気がついた時には成虫がそこいらじゅうの木の葉についているといった具合で、確かにアオキでも見られますが、発生源はそれだけではないような気がしています。中でも特にアラカシに多く、この日も多い木では1枚の葉に10匹以上集まっているのが見られました。

他の多くの微小な虫と同じく普通は葉の裏にいるのものですが、なぜか表にも多数出てきていました。

葉の表面に溜まった水滴にも集まっていました。

アブラムシの落とした甘露か、二日ほど前に降った雨の名残か、よく分かりません。

このアザミウマをはじめて撮影したのが2016年の5月、やはりこの公園でした。それ以来すっかりお馴染みになってしまいましたが、先に書いたように未だに幼虫を見ていません。成虫の数がこれほど多いことを考えると、全く別の場所か、同じ木でも葉ではなく別の部位で幼虫時代を過ごしているのではないかと想像しています。

(2023.05.11・明石公園)


2 件のコメント:

  1. こんばんは、
    このアザミウマは、アオキの若葉に数多く群がっているのを、今年初めて撮りました。
    同じ葉に幼虫がいたかは未確認ですが、若葉が出るのに合わせて育っているような感じで、若葉の芽の部分に産卵されているのかも知れません。
    いずれにせよ、来年の同じ時期に注意してみる必要がありそうですね。

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  2. そらさん、コメントありがとうございます。
    やはりアオキで見られましたか。こちらではもちろんアオキでも見つかるのですが、アラカシに一番多い印象です。
    来年ですが、この件に限らずうっかり忘れていて時期を逃してしまうことが多いので、どこかに書いておかないといけませんね。

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