2023年10月2日月曜日

テングミズミミズ属の一種(Stylaria sp.)

 ミズミミズの仲間はひと月ほど前にも出しましたが、これは同じ場所で採集した別の種で、テングミズミミズ属(Stylaria sp.)の一種です。琵琶湖生物多様性画像データベースによればテングミズミミズ Stylaria fossularis という種は日本列島や東南アジアに広く分布するそうですが、これがその種なのかどうかは分かりません。

カバーガラスの縁が光って見苦しいですが、ある程度自由に動ける状態で封入すると最初真ん中に置いてもすぐに端っこの方へ移動してしまいます。
ところで、このミズミミズの仲間は通常の有性生殖のほかに、分裂による無性生殖によっても増えるということです。そこで上の写真を見ると、長い体の中央あたりにちょっとくびれた部分が見えます。

その部分を拡大すると、一対の赤い目が見えます。すでに分裂の過程が始まっていて、この部分が分裂後の、後半部の個体の頭部になるんでしょう。

和名の由来はこの頭部を見れば明らかですね。

腹側には熊手のような剛毛が並んでいます。これを使って水草に掴まったり移動したりするんでしょう。

消化管の表面の粒々が金色に輝いてとてもきれいです。

動画です。


(2023.09.01・明石公園の池にて採集)


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