カシトガリキジラミ Trioza remota は幼虫で越冬し、早春まだ寒いころに羽化してくるキジラミです。個体数が多く期間も短いのでわりあい羽化を観察しやすい虫ですが、なにしろ小さいので見つけたときにはすでにかなり羽化が進行していることがほとんどで、最初の段階から羽化の一部始終を見る機会がなかなかありません。そこで今回は、間もなく羽化の始まりそうな幼虫に狙いをつけてしばらく粘ってみることにしました。

羽化間近の終齢幼虫です。普段は葉の裏で自分で作った浅いくぼみにぴったり収まって脚も見えないのですが、それが窪みから這い出してきてじっとしています。間もなく背中の皮がぱっくり割れて、と期待しながら見ていましたが・・・。
ずいぶん待たされてしびれを切らし、カメラの角度を変えて覗いてみたら、その間に背中が割れていました。
以下、あまり説明は要らないと思います。
尾端を見ると、出てきたのは♂でした。
しばらくあたりを歩き回った後、静止して翅を伸ばしはじめました。
このカシトガリキジラミについてはこれまでにたびたび投稿しているので、いくつか記事のリンクを貼っておきます。
(2025.03.13/21・明石公園)
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