いつも見ているイスノキの、ようやく開いてきた新葉を探してみると、あちこちに小さな膨らみができていました。ヤノイスアブラムシ Neothoracaphis yanonis の寄生によって生じるイスノキハタマフシという虫こぶの初期段階です。ほとんどの膨らみではすでにアブラムシは内部に隠れしまっていますが、1匹だけまだ姿を見せていました。この春に孵化して、やがて幹母となる幼虫です。
体長は約0.35mm。アブラムシが吸汁することによって周囲の葉の組織が盛り上がり、やがてドーム状の閉じられた部屋が出来上がります。成長した幹母はその中で産卵を始めることになります。
ヤノイスアブラムシは世代によって寄主植物を変える移住性アブラムシで、一次寄主のイスノキと二次寄主のコナラを行き来しています。コナラ上の成虫や幼虫、イスノキの虫こぶ内の様子など、過去に何度も投稿していますが、それらはこちらの記事の最後にリンクを貼っておきました。興味のある方はご覧ください。
(2025.04.08・明石公園)
ヤノイスアブラムシも出てきているんですね🤗
返信削除こちらでは、なぜだか、イスノキで見られず、ずっとコナラで生活しています。地域によってさまざまなんですね😊
こんばんは。コメントありがとうございます。ご近所なのに不思議ですね。コナラの葉の落ちる冬場はどうしてるんでしょうね。
削除これからもしばらく観察を続けてみようと思います😊
削除アブラムシも面白いですね。
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