2019年10月19日土曜日

バジニコラ属の一種?(?Vaginicola sp.)

旧ブログで掲載したコスルニア(Cothurnia sp.)やピキシコラ(Pyxicola sp.)と同じくコップ状の殻(ロリカ)に入ったツリガネムシの仲間です。淡水微生物図鑑(月井雄二著)や原生生物情報サーバを参照してバジニコラ属 Vaginicola ではないかと思っているのですが、違っているかも知れません。

1つの殻に2個の娘細胞が収まっています。殻の底に柄があれば別の属ということになりますが、写真ではそのあたりがモヤモヤしていてよく見えません。

口部のすぐ下にある収縮胞や体軸方向に細長く伸びる大核が見えます。殻には蓋や弁は無いようです。

繊毛列は二段構えのように見えます。

動画です。


次も同じ仲間だと思いますが、細胞がやや大型で、殻が不透明です。別の属なのかも知れません。

これも2個の細胞が入っています。

やはり殻の底がはっきり見えません。

繊毛の動きが面白そうなのですが、はなかなかうまく写りません。

動画です。


(2019.06.30・明石公園 桜堀にて採集)

2019年10月18日金曜日

ヒメクダマキモドキ♀

昨日は卵を出したので、今度はヒメクダマキモドキの♀成虫です。

杉の幹をそろりそろりと上っていくところでした。産卵場所を探しているんでしょうか。

翅のきれいな網目模様が日光に透けて、中の産卵管の形がよく分かります。

(2019.10.01・明石公園)

2019年10月17日木曜日

ヒメクダマキモドキの卵

何気なくケヤキの樹皮を剥いでみると、こんなものが現れました。

こういう場所には珍しくないヒメクダマキモドキの卵ですが、こんな色のものを見たのはは初めてです。

1枚目は太陽光、ここからはストロボ光での撮影で、ちょっと色が違うのはご勘弁。
卵の長さは約4.7mmです。

表面にはモザイク状の模様が見えます。

やや不規則なハチの巣構造というところでしょうか。

(2019.09.26・明石公園)


2019年10月16日水曜日

ビジョオニグモの巣

木漏れ日に輝くクモの網。写真ではよく分かりませんが金色っぽく見えます。

円網の一部の欠けた、いわゆるキレ網で、右上にはサクラの葉を丸めた巣が見えます。

その巣の中からクモの脚が覗いていて、網の中心から伸びる1本の糸(呼糸というそうです)に触れています。

巣の主は、同様の網を張るアオオニグモかと思いましたが、腹部の黒い帯が見えるのでビジョオニグモですね。

(2019.9.26・明石公園)


2019年10月15日火曜日

落葉のカイガラムシ?

*2020.01.22・追記とタイトル変更*

Yoshitomiさんから、これはミジンムシダマシの幼虫ではない、とのコメントをいただきました。他の甲虫の幼虫でもなく、やはりカイガラムシではないか、とのことです。確かに、改めて写真を見るとカイガラムシ以外のものではないように思えてきます。何で落ち葉に、という疑問が残りますが、とりあえず、「ミジンムシダマシ科の幼虫?」としていたタイトルを表記のように変更しました。

落ち葉を掻きまわしていて見つけた虫です。
はじめカタカイガラムシの仲間かと思いましたが、それなら背面にあるはずの肛門が見えません。またこんな枯れ葉で生活するカイガラムシがいるとも思えません。
他に似ているものでこんな場所に居そうな虫と言えば以前 Acleris さんが紹介されていたミジンムシダマシ科 Discolomidae の幼虫くらいしか思い浮かばないので、疑問符付きでこのタイトルになりました。と言っても、下の写真を Acleris さんのものや土壌動物図鑑の図と見比べると随分様子が違っていて、かなり怪しい気がしています。

体長は1.2から1.3mm。

同じものです。

左の個体。

上に同じ。

同じくらいの体長の別個体ですが、周縁部に細かい毛が生えているのがどうにか確認できます。

約.07mmと1.4mmの2個体。

その大きい方です。脱皮殻のようなものは、多分無関係でしょう。

(2019.09.20・学が丘北公園)

2019年10月14日月曜日

ヒメハダニカブリケシハネカクシ

アカメガシワの葉裏にいたヒメハダニカブリケシハネカクシ Oligota kashmirica です。
旧ブログにも二度ほど掲載していますが、レンズを近づけるとお尻を持ち上げて逃げ回るのでなかなか思うようには撮れません。
実際にハダニを捕食する場面を押さえたいのですが、今回も駄目でした。


体長は1.2mmくらいです。


ハダニの張った糸の上を歩いています。


(2019.09.20・学が丘北公園)

2019年10月13日日曜日

ジムカデの一種

くっついた2枚の落ち葉を剥がしてみると、中から赤いムカデが現れました。脚の数がやたらに多い、ジムカデの一種(Geophilomorpha)です。
体長は2~3cmくらいだったと思いますが、その時つけていた小物狙いのレンズでは体の一部しか画面に入らず、かと言って外光に晒された途端歩き始めたのでレンズを替える間もなく、あれよあれよと言う間に落ち葉の間に消えてしまいました。こういうものは冬場の、動きが鈍っている時を狙わないといけませんね。





(2019.09.20・学が丘北公園)