2019年12月11日水曜日

ヌカカ科の一種(Atrichopogon sp.)

マテバシイの葉の裏を見上げると小さな虫がたくさん。

すべて一種類のヌカカです。

こちらこちらと同じ、Atrichopogon属の一種だと思います。ただしそれらでは平均棍が白いのですが、この個体はで濃色なのでおそらく別種でしょう。他の個体も数匹撮影しましたが、どれも同じような色でした。体長約2.2mm。触角が単純なので♂だと思います。



これは1枚目の写真の中央部をから拡大したものですが、触角の形はすべて♀のように見えます。♂たちは葉裏で越冬する♀を残して死んでしまったんでしょうか。

(2019.12.03・学が丘北公園)


2019年12月10日火曜日

クロトンアザミウマ

アジサイの葉の裏にいたクロトンアザミウマ Heliothrips haemorrhoidalis です。体長約1.5mm。





ここまで5枚すべて同一個体です。触角に付着している粒々は何でしょうか。

これは別個体ですが、やはり同じ粒をくっつけています。

(2019.12.03・学が丘北公園)


2019年12月7日土曜日

ホシヒメヨコバイ

風の強い、寒い日でしたがヌルデの葉を裏返すとホシヒメヨコバイ Limassolla multipunctata の成虫・幼虫がたくさんいました。

翅端まで約3mm、小さくて地味ながら、なかなか美しいヨコバイです。


成虫の斑紋には変異がありますが、これはテネラルかも知れません。

体長約2.4mmの、多分終齢幼虫。成虫には似ない刺だらけの姿です。

別個体ですがこれも多分終齢です。

こちらは翅芽が短く、体長約1.6mm。

更に小さく、約1mm。

約0.8mm。

これくらいで初齢でしょうか。体長約0.5mmです。

同じ個体ですが、複眼が上を向いています。

(2019.12.03・明石公園 学が丘北公園)

2019年12月6日金曜日

ウロコタイヨウチュウの一種(Raphidiophrys ?elegans)

これはウロコタイヨウチュウ(Raphidiophrys)の一種だと思います。細胞同士が連絡橋のような構造でつながり合って立体的な群体を作っています。ネット上の画像を探してみると、主に海外サイトで Raphidiophrys elegans としてこれによく似た画像が多数出てきました。



各細胞は“ブリッジ”を通じて物質のやりとりを行うようです。


(2019.11.25・明石公園 藤見池にて採集)

2019年12月5日木曜日

クダクラゲの一種

冬場によく見られるクダクラゲの一種(クダクラゲ目 Siphonophorae、鐘泳亜目 Calycophorae)です。この仲間は以前のブログにも三度ばかり出していますが(2010.01.27201.02.142010.10.08)、複数の種がいるようです。


ほとんど無色透明の体の中心部に、緑色に妖しく光る場所があります。

触手(?)をゆっくりと伸ばしていました。


体表に1匹だけ、以前にも見た吸虫が付着していました。


(2019.11.22・西舞子海岸にて採集)

2019年12月3日火曜日

カイアシ類の一種

近所の海で採集したカイアシ類(Copepoda)です。

その1




鳥の尾羽のような叉肢が目立ちます。

その2

こちらの方がやや大型ですが、その1と同じ種かも知れません。





(2019.11.22・西舞子海岸いて採集)

2019年12月1日日曜日

ワムシの一種・♂

* 2021.08.25・タイトル変更 *

図鑑との絵合わせで「カシラワムシ属(Cephalodella)の一種」としていたのですが、わちーさんより、「この個体はオスで、ワムシのオスはメスと形態が違うものが多いのでこの情報から同定するのは困難」とご指摘をいただきましたので、タイトルを変更しました。詳しくはコメントをご参照ください。

これはカシラワムシ属(Cephalodella)の一種だと思います。






(2019.10.10・明石公園 桜堀にて採集)