2020年2月19日水曜日

フクロワムシがたくさん

いつもの公園のいつもの池で、この日はフクロワムシの一種(Asplanchna sp.)が大量に採れました。

フクロワムシ以外にもミツウデワムシ(Filinia sp.)、ハネウデワムシ(Polyarthra sp.)、ウログレナ(Uroglena sp.)、それに名前の分からない球形の繊毛虫(多分こちらと同じ)もたくさん泳ぎ回っていました。




頭部の形からこちらと同じ種ではないかと思います。大きなもので体長が0.8mmほど。

この個体はお腹に子どもが。

赤い眼点や、盛んに繊毛を動かしているのが見えます。

最後に動画を2本。



(2020.01.17・明石公園 桜堀にて採集)


2020年2月18日火曜日

コナチャタテ属の2種(Liposcelis spp.)

一昨日掲載した Embidopsocus 属と同じコナチャタテ科の2種ですが、どちらも以前のブログに掲載してpsocodea さんにコナチャタテ属 Liposcelis と教えていただいたものと同じもののようです。すぐ近くのケヤキの樹皮下にいました。
以前の記録を調べてみても Embidopsocus はアキニレ、この Liposcelis の2種はケヤキの樹皮下で見つけていて、それぞれに好みがあるようです。

この模様のない種はやや小型で体長約1mm弱。背景に溶け込んで目立ちません。




周囲にはハイイロチビフサヤスデがたくさん。

2番目の種は特徴的な斑紋を持っていて、わずかに大型です。




(2020.02.07・明石公園)


2020年2月17日月曜日

グイナルディア属の一種(Guinardia ?striata)

海で採集した珪藻です。
最初手元にある「日本海洋プランクトン図鑑」に当たってみるとリゾソレニア属の Rhizosolenia stolterfothii の特徴によく一致します。ただその図に比べると円筒状の細胞の直径に対して長さがかなり短いのですが、少なくとも同属だろうと思ってネット情報を探してみると、神戸港のプランクトン(デジタル化神戸の自然シリーズ)にも同種が掲載されていて、その画像では細胞の形は下の写真とほぼ同じに見えす。個体変異が大きいのかも知れません。そしてさらに検索してみると Rhizosolenia stolterfothii  は現在では Guinardia striata のシノニムとされているようです。いずれにしても先日のリゾソレニア属の一種と同じリゾソレニア科で、顆粒状の葉緑体の並び方など、細胞の雰囲気がよく似ていると思います。


「神戸港のプランクトン」の説明では、細胞の「ふたの面のすみには1本の棘があり、隣接する細胞の凹孔に入り込んで連結し、螺旋状の群体をつくる。」とあります。上の写真では群体の両端の細胞にその棘が見えます。


葉緑体は細胞の表面付近に集まっているようです。

(2019.12.26・西舞子海岸にて採集)





2020年2月16日日曜日

コナチャタテ科 Embidopsocus 属の一種

いつもの公園のいつものアキニレの樹皮下にいたコナチャタテ科 Embidopsocus sp.です。以前にはこの季節にたくさんの幼虫も見ましたが、今回はわずかな数の成虫しか見つかりませんでした。Embidopsocus 属はコナチャタテ科の中でも原始的な特徴を残したグループだそうです(こちらの記事への psocodea さんのコメント)。


体長約1.8mmで、♀成虫だと思います。

(2020.02.07・明石公園)


2020年2月15日土曜日

リゾソレニア属の一種(Rhizosolenia sp.)

海産の珪藻、リゾソレニア Rhizosolenia の一種です。


顆粒状の葉緑体が多数見えます。

被殻にはうろこ状の模様があるそうですが、確認できる写真は撮れませんでした。


(219.12.26・西舞子海岸にて採集)


2020年2月14日金曜日

クモヘリカメムシ

ヤツデを見つけたのでいつものように葉裏で越冬中の小さな虫でも探そうと近づくと、葉の上にクモヘリカメムシ Leptocorisa chinensis が載っていました。この冬は暖かいのでじっとしていられず、あちこち出歩いているのかも知れません。





二つの単眼がルビーみたいです。

(2020.02.07・明石公園)



2020年2月13日木曜日

アカツブエンマムシ?(Bacanius ?niponicus)

落葉に埋もれた枯れ枝で、ササラダニかと思ってカメラを向けてのがこの小さな甲虫でした。保育社の甲虫図鑑で調べてみるとアカツブエンマムシ Bacanius niponicus の特徴によく合います。ただ、ネット情報によると日本の Bacanius 属には多くの未記載種が存在する可能性があるそうなので、タイトルは疑問符つきとしておきます。

体長は約1.2mm。



意外に大きな大顎が見えます。

保育社の図鑑によると「前胸背板基部中央をやや弧状に横切る点刻条」があるのが特徴の一つだそうです。

鏡面に近い光沢があるのでデフューザーの形がくっきりと映り込んでしまいました。大概の被写体では問題ないのですが、改良の余地がありますね。

これは別個体。最初のより体色が黒っぽいですが大きさはほぼ同じです。

裏返してみました。

(2020.02.07・明石公園)