先日水田で採ってきた緑色の水の中にはパンドリナ Pandorina の一種も数多く見られました。カタマリヒゲマワリとかクワノミモという和名も付いていますが、ボルボックス(オオヒゲマワリ)やユードリナ(タマヒゲマワリ)と同じオオヒゲマワリ目の一員で8、または16個の細胞が楕円形の群体を作っています。細胞数や群体の大きさはユードリナに近いのですが各細胞が互いに離れず密着しているという違いがあります。
今回の写真や動画に登場する群体の大きさや形が様々なのは成長段階の違いによるものだと思いますが、複数の種が混在しているのかどうかは分かりません。
今回の写真や動画に登場する群体の大きさや形が様々なのは成長段階の違いによるものだと思いますが、複数の種が混在しているのかどうかは分かりません。
群体を構成する各細胞は、球形に近くて互いの接触面の小さいものからきっちり詰め込まれて完全に密着したように見えるものまで連続的な段階があるようです。やはり成長段階の違いによるものでしょうか。
元気な群体はくるくる回転しながら動きまわっています。
二つの赤い眼点のせいで何かの顔のように見えますが、この眼点は群体中の一部の細胞にしかないようです。
収縮胞やピレノイドが見えます。
細胞間の隙間の多い群体画面で一番上の細胞はすでに分裂しているように見えます。
鞭毛は各細胞から2本づつ。
カバーガラスでやや押さえつけた状態です。
動画です。
ミドリムシが周りを泳ぎ回って煩いですが・・・。
(2020.06.26・神戸市西区の水田にて採集)