2020年7月7日火曜日

トウネズミモチに産卵するツヤマルカスミカメ属の一種(Apolygus sp.)

トウネズミモチの白い蕾の間に小さなカスミカメムシが見えたので枝をつまんで撮影を始ました。どうせすぐに逃げてしまうだろうと思いきや、同じところを行ったり来たりしています。おかしいなと思って見ていると、やがて腹部から産卵管を引き出して枝に突き刺しました。カスミカメ類の産卵行動を見るのはこれが初めてです。
体長約4.5mmで、体色などからおそらくツマグロハギカスミカメ Apolygus subpulchellus だと思いますが、この種と同属のウスイロツヤマルカスミカメ(ハギメクラガメ)A. pulchellus は酷似していて外見での区別は難しい場合があるようです。


最初は単に枝から吸汁しているだけだと思っていました。

が、不意に産卵管を伸ばすのが見えました。

ちょうど蕾の根元のあたりに産卵管が差し込まれていますが、密集した蕾が邪魔になってなかなか良い角度から撮れません。

少し移動してすぐに別の蕾でも産卵。カスミカメムシがこんなに立派な産卵管を持っているとは意外でした。

ずいぶん深くまで入っています。

終わるとすぐにまた別の蕾に移動。

やはり周りの蕾が邪魔ですね。

しょうがないので後ろ側から。
同じ枝で何度か産卵を見せてくれましたが満足な写真は撮れず、カメラに追い回されるのが嫌になったのか、やがて飛んで行ってしまいました。

(2020.07.02・明石公園)


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