こういう形の繊毛虫の種類はたくさんあって見分け方もよく分からないのですが、これはアンフィシエラ属 Amphisiella の一種ではないかと思っています。
「淡水微生物図鑑」の「腹側の刺毛列は左右の縁に1本づつと中央に1本の計3本、後端近くに横方向に並ぶ4~5本の太くて長い刺毛列」という説明には合っているように見えます。
食べた珪藻類や収縮胞が見えています。
(2021.01.05・明石公園にて採集/2021.01.06・撮影)
こういう形の繊毛虫の種類はたくさんあって見分け方もよく分からないのですが、これはアンフィシエラ属 Amphisiella の一種ではないかと思っています。
和名通りの緑色のゾウリムシ、ミドリゾウリムシ Paramecium bursaria です。緑色は細胞内に持っている共生藻類に由来します。
以前のブログで一度掲載したツリガネムシの仲間の繊毛虫オフリディウム(Ophrydium sp.)ですが、今回は直径が1mm近くもある大きな群体で、ざっと見て100個以上の細胞が集まっているようです。
この大型の繊毛虫はオオグチミズケムシ(コンディロストマ Condylostoma)だとおもいます。V字型に大きく裂けた囲口部の縁に沿ってよく発達した波動膜(長い繊毛の列)が見えます。
ケヤキの樹皮下ではお馴染みのハイイロチビフサヤスデ Eudigraphis kinutensis です。
毎度変わりばえもないので大きそうなのを1匹大きそうなのを持って帰って深度合成してみました。例年のように木の葉の裏を覗いたり落ち葉を掻きまわしたりしても目新しいものは何も見つからないので、ヤツデの葉の裏にいたお馴染みのヤノズキンヨコバイ Idiocerus yanonis を採集してきました。
この個体の触角は全体が細い糸状ですが、先端が膨れた棍棒状の個体も以前に撮影しています(こちら)。下の2枚目で尾端の形を見ると♀のように見えるので、棍棒状の触角が♂なのではないかと推測していますが違うかも知れません。
正月三が日をだらだらと過ごした後久しぶりにいつもの公園へ虫探しに出かけましたが、目につく虫は非常に少なく、目新しいものは全く見つかりません。それでも手ぶらで帰るわけにもいかないので、お馴染みのチャタテ類をいくつか撮影して帰りました。