2021年4月28日水曜日

オカメミジンコ(深度合成)

 いつもの公園の池にいるオカメミジンコです。多分普通種のオカメミジンコ Simocephalus vetulus だと思いますが、ひょっとすると同属別種かも知れません。動きの止まったところを見計らって、ピントを送りながら秒間4コマの連射モードで30枚ほど撮りました。その間触角や䚡脚は止まっていましたが、盛んに動いていた心臓は合成画像からは消えています。


(2021.04.16・明石公園 桜堀にて採集)


2021年4月27日火曜日

マスダアラカシタマバチ両性世代♀の産卵とカシノフクレタマフシ

今年もアラカシの新梢に産卵するマスダアラカシタマバチ Plagiotrochus masudai の姿が見られました。


この、新梢に産卵する黒いハチは両性世代の♀で、前の年に単性世代の♀が新芽に産み付けた卵から孵化してきたものです。
赤い体色の単性世代の♀は昨年初めて撮影することができたのですが、その時産卵していたアラカシがどうなっているのか見に行きました。


このように、穴の開いた冬芽がいくつも見つかりました。この虫こぶはカシノフクレタマフシと名付けられています。昨年単性世代の産卵を見た時は産卵管を突き刺しているのは雌花の花芽のように見えて不思議に思っていたのですが、見間違いだったのかも知れません。ただ、中には芽ではなく枝に産卵している個体もいたし、その一週間後には明らかに雌花の子房に産卵しているところも目撃しています。それらの卵はその後どうなったんでしょうか。いろいろと疑問が湧いてきます。

(2021.04.15・明石公園)

2021年4月26日月曜日

ミズアブ科 Wallacea sp. ♂(深度合成)

 ミズアブ科 Wallacea 属の一種の♂です。
同属のミズアブは以前のブログで3度ばかり(2011.09.202013.05.312014.05.03)出していますが、どれも産卵中の♀ばかりでした。今回持ち帰った♂はそのうちのどれかと同種なのかも知れません。「ミズアブ科図鑑」では3種の♂の標本画像が見られますが、どれも同じように見えて、これだけで種まで見当をつけるのは無理なようです。







(2021.04.15・明石公園にて採集)

2021年4月24日土曜日

キバラトゲナシミズアブ Allognosta japonica (深度合成)

 虫撮りに出かけても撮るほどの虫はなかなか見つからず、代わりにという訳でもないのですがなんとなく採集して帰ったミズアブです。
小楯板に棘がないのでトゲナシミズアブの仲間だろうと見当をつけて探してみると、BABAさんのところやAclerisさんのところに登場していました。キバラトゲナシミズアブ Allognosta japonica で良さそうです。







(2021.04.15・明石公園にて採集)



2021年4月23日金曜日

脱皮直後のウロコアシナガグモ♂

 イスノキの枝葉を眺めていると、脱皮殻をぶら下げたウロコアシナガグモの♂がいました。

体長は約6mmで、おそらくこれが最後の脱皮だったのでしょう。

近くの別の葉にも成虫と思われる♂がいました。

大あごと触肢が目立ちます。

(2021.04.15・明石公園)

2021年4月22日木曜日

羽化に失敗したイスノキハリオタマバエ

 今年もイスノキの実のゴールからタマバエ(イスノキハリオタマバエ、またはイスノキミタマバエ asphondylia sp.)が羽化してくるころだと思って見に行きましたが、すでにシーズンは終わったのかあちこちの実に空の蛹殻が残されているだけです。ただその中で1匹だけ、羽化に失敗した遺骸が風に揺れていました。



(2021.04.15・明石公園)

2021年4月20日火曜日

カシケクダアブラムシに産卵するアブラバチの一種

アラカシの新葉の裏で、カシケクダアブラムシを狙っていたアブラバチ(コマユバチ科アブラバチ亜科 Aphidiinae の一種)です。アブラムシはちょうど越冬卵から孵化した幹母が産卵を始めたところで、1匹の幹母と数匹の1齢幼虫からなる小集団があちこちの葉で見られましたが、アブラバチは特にその幼虫を狙っているように見えました。ハチは大きく拡げた脚の間から腹部を伸ばして産卵管を突き刺すのですが、とても動きが早く、何度かチャンスがあったものの状況がよく分かる写真は撮れませんでした。





(2021.04.08・学が丘北公園)