ネジキの葉の裏で黄色いキジラミ幼虫を見つけました。他の葉にもいて、どちらも終齢のようなので成虫もいるだろう思って周囲を探すと羽化直後の個体が2匹見つかりました。以前のブログに(種名は疑問符付きで)出したことのあるヒゲクロキジラミ Cacopsylla nigriantennata だと思います。
2021年5月6日木曜日
ヒゲクロキジラミ・幼虫と成虫
2021年5月5日水曜日
ストロボを使った顕微鏡撮影について
いつもご覧いただいている方はお気づきかも知れませんが、このブログに掲載している顕微鏡写真の多くは光源にストロボを使っています。海外サイトで見る原生動物やワムシの写真ではストロボ使用は珍しくはないようで、最近ではそのための装置を作って販売されている方もあるようですが、日本のサイトではあまり見かけません。使用上いろいろ問題もあって定常光源にとって代われるものではありませんが、動きの速い動物プランクトンの撮影などには大変有用な面があると思うので、私が現在用いている方法をここで紹介します。
これは今使っているニコンオプチフォトにストロボ装置をセットした状態です。4年ほど前にこの顕微鏡を入手した時に作ったもので、その後多少の変更を加えています。中央の黒い箱の中に集光レンズ、コンデンサの下に見える箱の中には45°に傾けたガラス板を入れてビームスプリッターとしています。ただの透明ガラスなので主光源からの光にはほとんど影響はなく、またストロボ光は非常に強いので通常の撮影で光量が不足することはまずありません。微妙な高さ調節が必要なのでストロボは小型のラボジャッキに載せています。顕微鏡の操作には非常に邪魔になりそうな配置ですが、慣れるしかありません。また常に定常光とストロボ光がミックスされているので、ストロボ撮影の場合でもシャッタースピードが遅かったり定常光が強すぎると画像に影響してしまいます。
次はいつものMWSさんのプレパラートを対物100/1.25の油浸、旧型の(千代田?)アッベコンデンサ1.25、偏斜照明で撮影したものです。1枚目が定常光(LED)、2枚目がストロボで、色収差が強いのでグリーンチャンネルだけ取り出しています。
その他、この方法では視野絞りが使えないという問題もあります。理想的には光源にごく近い位置でストロボ光を導入するのが良いのでしょう。昭和44年発行の「顕微鏡写真」に(竹村嘉生編)各顕微鏡メーカーの装置の図が載っています。ニコンとツアイスでは主光源の位置にストロボ放電管を置き、タングステン球はその後ろに置いて集光レンズによりフィラメントの像を放電管の中心に投影するという方式、ライツではそれぞれの光源にコレクターレンズを配したものを光軸を直交させる位置に置き、反射鏡で光路を切り替える仕組みのようです。どちらもケーラー照明が可能になりますが、素人工作で実現するのは難しいかもしれません。
2021年5月4日火曜日
モンキキナミシャクの幼虫
コナラの葉の上を歩いていたシャクトリムシです。枝に触れたので動きを止めてしまいました。体長は20mmくらい。モンキキナミシャク Idiotephria amelia だと思います。
2021年5月3日月曜日
2021年5月2日日曜日
モモチョッキリ
いつもの公園で会った虫撮り仲間が、最近園内のカリンの木にモモチョッキリがたくさん来ていたと言うので現場まで案内してもらいました。探してみると何匹か見つかって、花の散った後の子房を齧っているのもいます。この公園では以前に一度だけこの虫を見ていて、その時は偶然どこかから飛んできたものだろうと思ったのですが、どうやらこのカリンが発生源だったようです。
2021年5月1日土曜日
オオシマカラスヨトウの幼虫
アラカシの葉を食べていたオオシマカラスヨトウ Amphipyra monolitha surnia の幼虫です。そっと近づいたのですが、わずかな振動を感じたのか体を伸ばして固まってしまいました。体長は約30mmです。
(2021.04.22・明石公園)
2021年4月30日金曜日
ゾウミジンコ Bosmina sp. の出産
ゾウミジンコの出産シーンを撮ろうと、育房に数匹の子どもを持った♀を眺めていたのですが、ちょっと目を離した隙に2匹も生まれてしまって、気が付けば親の周りを泳ぎまわっていました。
まだ♀の体内に残っている子どもも間もなく出てくるだろうと、今度は目を離さずに観察をつづけたところ約1時間後、3匹目と4匹目がほとんど間を置かずに飛び出してきました。