コナラの幹を、ヒメアリ Monomorium intrudens が上り下りしていました。幼虫や卵を運んでいるのも見えるので、引っ越しかな?小さいけれどとても美しいアリです。
2021年6月14日月曜日
2021年6月13日日曜日
ズグロコブカザリバ
アラカシの樹皮の窪みにいた、翅端まで5mm足らずの蛾です。小蛾類は毎度調べるのに苦労しますが、いつもお世話になっているYAMKENさんの明石の蛾達を覗いてみると、やはり見つかりました。ネムノキで採集した幼虫から羽化してきたものだそうで、コブカザリバガ科のズグロコブカザリバ Gisilia melanobasis とされています。その和名で検索すると他のサイトにもたくさん同じものが出てきました。普通にいるもののようです。
ところで、YAMKENさんのところ以外ではいずれの記事でも学名未定の Ascalenia sp.とされていました。そこで「List-MJ 日本産蛾類総目録」のリストを調べてみると、最近になって学名が決まり、属も移動して Gisilia melanobasis となったそうです。
2021年6月12日土曜日
クルキゲニア(Crucigenia sp.)
水田の水から見つけた緑藻類のクルキゲニア Crucigenia の一種です。4細胞が集まって群体を作り、更にそれぞれの細胞が分裂を繰り返して平面的に広がった複合群体を形成するそうです。1枚目と2枚目では細胞の大きさがかなり違いますが、2枚目では群体内に周囲より大きな細胞も見えることから、ちょうど分裂の途中だったのではないかと思います。
(2021.05.25・神戸市西区の水田にて採集)
2021年6月11日金曜日
2021年6月10日木曜日
ヌカカ科の一種(?Alluaudomyia sp.)(改題)
* 2021.10.30・追記とタイトル変更 *
下の記事のように当初タマバエ科の一種としていたのですが、Acleris さんからこれはヌカカ科で、Alluaudomyia 属に似ているようだとコメントをいただきました。その属名でネット情報を探すと確かにご指摘通りのようです。MNDでは Alluaudomyia bella という種の翅脈図が見られますが、黒紋の配置がよく一致し、また1枚目の画像から後脚の爪の部分を拡大してみると、これもMNDの図によく合うようなので、この属に間違いないと思います。タイトルを修正し、画像を1枚追加しまました。
昨日の記事のハナカメムシ幼虫を追いかけている時に見つけました。タマバエ科 Cecidomyiidae だと思いますが、写真からは翅脈がよく読みとれず、それ以上の見当は付きません。頭を下に向けて静止していましたが、何枚か撮るうちに目を覚まして歩き始めました。体長は約2mmです。
2021年6月9日水曜日
コバネシロモンハナカメムシ(仮称)(改題)
* 2021.12.23・追記とタイトル変更 *
翅が短いのでクロハナカメムシ属(Anthocoris)あたりの幼虫だろうと考えていたのですが、先日ある方から、これは最近新種記載された Temnostethus mirificus (仮称:コバネシロモンハナカメムシ)という種で、またこれで成虫であることを教えていただきました。これまでに栃木県、千葉県、愛知県の3か所で確認されているようです。原記載はこちらで見られます。ハナカメムシに短翅の種が存在することは知りませんでしたが、属名で検索するとT.gracilis という、よく似た種の画像が出てきました。タイトルを修正しておきます。
アラカシの幹を歩き回る小さなカメムシ幼虫がいました。ハナカメムシ科のようです。歩きながら樹皮の割れ目や地衣類の隙間に口吻を差し込んだり潜り込んだりしていました。この仲間の幼虫はネット上でも画像がほとんど見られないので種名は分かりませんが、頭部の形や触角からクロハナカメムシ属(Anthocoris)のような気がします。このアラカシでは毎年カシノアカカイガラムシが発生するので、それを餌にしているのかも知れません。周りを探すと何匹も見つかりました。体長は約2.5mmです。
2021年6月8日火曜日
ユードリナの細胞
すでに何度か掲載しているユードリナ(Eudorina、タマヒゲマワリ)です。
これまでは群体の運動を妨げないように水の層をたっぷりとって撮影していましたが、今回は個々の細胞がよく見えるように少しカバーグラスで押さえつけてみました。
個々の細胞が平面に並ぶところまでは圧縮していないので、多少の重なりがありますが、細胞数は32個と数えられます。
細胞の表層付近にピントを合わせています。赤い眼点が見えます。