クズの葉の裏でマルカメムシ Coptosoma punctatissima の卵が孵化していました。孵化幼虫は卵塊の傍らに集まっていますが、卵の数が29個なのに対して幼虫は21匹。まだ蓋の開いていない卵もあるようなので、これからまだ生まれてくるんでしょうか。それとも寄生バチにやられたのかな。
2021年6月21日月曜日
2021年6月20日日曜日
ハルテリア(Halteria sp.)
わりあい普通に見られる小型の繊毛虫、ハルテリア(Halteria sp.)です。かなりたくさんいたので、泳ぎ回るのを追いかけながら複数の個体を撮影しましたが、小さくて動きが早いのでなかなか上手く撮れません。
この仲間は細胞の周囲から針状の長い刺毛を生やしているのが特徴ですが、画像を確認すると数カットを除いてそれがほとんど写っていません。このようなピントの浅い写真では写りにくいことは確かなのですが、多くの個体に存在するものならもう少し写っていても良さそうなものです。またゆっくり泳ぎながら時々跳躍するように瞬間的に移動する動きも特徴の一つなのですが、この日のハルテリアは普通に泳ぐだけで跳躍がほとんど見られませんでした。
(2021.05.25・神戸市西区の水田にて採集/06.04・撮影)
2021年6月18日金曜日
トビズムカデとオオホシカメムシ
トウネズミモチの枝を持ち上げると、重なった葉の間からトビズムカデとオオホシカメムシが現れました。ムカデはぐっすりおやすみ中のようでしたが、カメムシは間もなく去っていきました。
不明のハエ
苔の生えた地面を歩き回っていた、スマートな体形の小型のハエです。
例によって科の見当もつかないのであれこれと当てもなくネット画像を探したところ、Acleris さんのところのハナホソバエ科の一種がちょっと似ているように思われました。その学名 Anthomyzidae で検索すると海外サイトの画像がいくつか出てきますが、おおむねこのような小型で細長い体形をしているようです。Acleris さんは図鑑のこの科の検索表の抜粋とともに主な判別点を標本写真を使って丁寧に説明されていますが、残念ながら下の写真ではあまり確認できません。とりあえず不明のハエとしておきます。体長約2.8mm、翅端まで3.7mmです。
2021年6月17日木曜日
ツマキヘリカメムシ?
ヨウシュヤマゴボウの茎に群れていました。ツマキヘリカメムシ Hygia (Hygia) opaca だと思いますが、近似種のオオツマキヘリカメムシ H. (Colpura) lativentris かも知れません。両種の外見上の明確な違いは♂の生殖節の形以外に無いようなので一応その部分も撮っておいたのですが、末端部の二つの突起の有無などは交尾中には確認できないものなのかも知れませんね。この次は一人でいる奴を狙ってみます。
2021年6月16日水曜日
有殻糸状根足虫類の一種(?Pseudodifflugia sp.)
一見こちらのようなツボカムリ類だと思いましたが、殻から伸びる仮足が非常に細くて木の枝のように枝分かれしています。これは有殻糸状根足虫類と呼ばれる仲間で、系統的にはナベカムリやツボカムリを含むアメーバ動物とは大きくかけ離れた分類群なのだそうです。
ネット上を探してみると殻の形やその表面の様子がシュードディフルギア Pseudodifflugia 属とされているものに似ているようですが、参照できる画像や動画は少なく、他に有力候補があるのかも知れません。
2021年6月15日火曜日
チャイロハバチ幼虫
ヘクソカズラの葉を食べていたチャイロハバチ Nesotaxonus flavescens の幼虫です。
腹一杯詰め込んだ食べ物で本来黄色い体色が汚い緑色に変わっています。体長は15mmと17mmくらい。