2021年9月4日土曜日

多核のアメーバ カオス(Chaos sp.)

 底の泥とともに採ってきた池の水の中で、大型のアメーバを見つけました。細胞内に無数の核が見えるので、おそらくカオス属(Chaos)の一種だろうと思います。


微分干渉ですが、10X対物に20X用の素子を使っているので効果が今一つです。長く伸びると1mmくらいになります。


この2枚は位相差です。

暗視野では核は白っぽく見えます。


再び微分干渉です。

動画です。


次の動画は位相差ですが、5倍速に編集しました。


(2021.08.06・明石公園の池にて採集)

2021年9月2日木曜日

クロミャクチャタテの翅

 頭上のサクラの葉を見上げていると、なにやら同じ形の影が二つ並んで見えるのでそっと引き下ろしてみるとクロミャクチャタテ Sigmatoneura kolbei の翅でした。クモにでも食われたのでしょう。この場所ではほとんど見た覚えのないチャタテですが、こんな形でも棲息は確認できたわけです。


(2021.08.26・明石公園)

2021年9月1日水曜日

今年も、ナシグンバイ卵に産卵するホソハネコバチ

 先日撮り損ねた、ナシグンバイ卵に産卵するホソハネコバチ科(Mymaridae)の一種をようやく撮影できました。
やはり今回も、産卵中と思われるナシグンバイが立ち去った後、産卵痕の周囲をルーペで探して見つけたものです。ただ、途中で邪魔が入ったせいかグンバイの産卵数が少なく、したがってホソハネコバチの産卵もあまり何度も観察することはできませんでした。


ハチの体長は約0.36mmです。




昨年見た産卵風景はこちらです。

(2021.08.26・明石公園)

2021年8月29日日曜日

分裂を中止した?アンフィレプタス

 細胞分裂中の、アンフィレプタス(Amphileptus sp.)と思われる繊毛虫を見つけました。

すでに細胞中央の括れが深く、間もなく分裂完了と思われます。

2個の大核はそれぞれの片割れに1個づつ収まっています。

ところが、しばらく追っている間に切断間近と思われた括れが元に戻り始めました。


狭い場所に閉じ込められ、環境の悪化を察知して分裂を中止したんでしょうか。

動画です。


同種かどうか不明ですが、同じ時に撮影した通常のアンフィレプタスです。




(2021.08.04・明石公園の池にて採集)

2021年8月28日土曜日

イノコヅチカメノコハムシ

 アベマキの葉の裏にいたイノコヅチカメノコハムシ Cassida japana です。見つけた時は脚も触角も隠してぺったりと葉にくっついていましたが、撮影を始めると触角が出てきて、やがて不承不承といった感じで身を起して歩きだしました。体長約5mmです。






(2021.08.26・明石公園)

2021年8月27日金曜日

メスジロハエトリ・♂

シャリンバイの葉裏にあまり見かけないハエトリがいると思って撮影したのですが、メスジロハエトリ Phintella versicolor のようです。綺麗なクモですが、今回は逃げ回られてうまく撮れませんでした。以前のブログに出した♀も同じ場所で撮っていたのでまたの機会を待つことにします。体長は約6mmです。





(2021.08.26・明石公園)

2021年8月26日木曜日

ゾウリムシ(Paramecium sp.)

 ゾウリムシ(Paramecium)の一種です。

腹側を向けています。中央に細胞口が見えます。

背側です。2個の収縮胞と、そこから放射状に伸びる水管が見えています。

細胞内部にピントを合わせています。画面上が腹側で、細胞口の断面が見えています。下側が背側で2個の収縮胞、左の方の大きな楕円が大核です。

細胞表面には長軸方向に走る条線が見えます。

次はかなり小型で、別種かも知れません。




小型種の動画です。


(2021.08.04・明石公園の池にて採集)