2021年10月2日土曜日

キバラヘリカメムシ

 生垣のマサキにキバラヘリカメムシ Plinachtus bicoloripes の幼虫が集まっていました。

多分5齢でしょう。

まだ色づく前の実を吸汁しています。

成虫もいました。

ここでは4齢から5齢への脱皮中です。



(2021.09.30・明石公園)

2021年10月1日金曜日

ヤマトシリアゲ

 つい先日、そらさんのところにも登場したヤマトシリアゲ Panorpa japonica です。今年は数が少ないとお嘆きのようですが、当地でも年々数を減らしているようです。久しぶりに見つけたのでじっくり撮りたかったのですが、その前に逃げられました。


秋型の♂です。

(2021.09.24・学が丘北公園)


2021年9月30日木曜日

コレプスの細胞分裂

 先日も出したばかりのコレプス(Coleps sp.)ですが、分裂途上の細胞を見つけました。


発見時、分裂はすでにかなり進んでいました。外殻が二つに分かれ、内部のむき出しの部分が膨らんできています。もっと初期の段階から観察したいものですが、見つかるのはこんな状態のものばかりです。

約3分後。

さらに1分後、完全に分離しました。

上の続きではありませんが、分裂後間もない細胞です。新たに成長してきた部分はまだ外殻に覆われていません。

次の動画はまた別の細胞です。


(2021.9.28・明石公園 藤見池にて採集)




2021年9月29日水曜日

カメノコウワムシ属の外来種?(Keratella ?americana)

 いつもの池ではごく普通に見つかる小型のワムシで、カメノコウワムシ Keratella cochlearis だと思っていたのですが、あらためて手持ちの図鑑類などで確認すると別種のようです。この種には多くの変種があって、和名の由来である背甲の亀甲模様もそれぞれ異なるのですが、それが図鑑に掲載されているくつかの型のどれにも当てはまりません。そこでネット情報を探してみると、四日市大学生物学研究所のサイトで紹介されている Keratella americana f. hispida という種によく一致することが分かりました。「Keratella cochlearisに似ているが,背面の亀甲模様が全く異なる.Keratella valga等のように,中央に六角の亀甲が4個並ぶことで区別できる。外来種。東海地方の池沼では普通に見られる。」と説明されています。そこに掲載されている画像は小さくて分かりづらいのですが、いくつかの海外サイトの図でよく確認できます。今回は数個体を撮影しましたが、亀甲模様の型はすべて同じでした。

この画像では背甲を上に向けていますが、ピントは腹甲近くに合っています。頭部を出していて、赤い眼が見えます。

ピントを少し上に移動。

背板表面に合わせると、うっすらと亀甲模様が見えてきます。

別個体ですが、ほぼ真横から見ています。背甲にはかなり凹凸があるようです。

これも別個体。腹側から斜めに見ています。腹甲は扁平です。

上の画像では亀甲模様が見えにくいのでもう1枚。これも別個体です。

動画です。


(2021.07.28・明石公園 剛の池にて採集)

2021年9月27日月曜日

オビコシボソガガンボ?

 クサギの葉の上で交尾していたコシボソガガンボの一種です。多くのサイトで画像が掲載されているオビコシボソガガンボ Ptychoptera japonica と同種のように見えますが、近似種の有無もはっきりしないので、種名には疑問符をつけておきます。

体長は左の♀が7.5mm、♂が5mmくらい。♂は脚を2本失っています。

♂の触角が非常に長い。


(2021.09.24・学が丘北公園)

2021年9月26日日曜日

ヨツメヒメハマキ

 これはヨツメヒメハマキ Cydia danilevskyi だと思います。幼虫はコナラやミズナラの実を食べるそうですが、確かにコナラの多い場所でした。翅端まで9mmくらいです。




(2021.9.24・学が丘北公園)


2021年9月25日土曜日

タイワンヒゲナガアブラムシとマミー

 アキノノゲシの葉裏についていたタイワンヒゲナガアブラムシ Uroleucon formosanum です。


体長約2.5mmの有翅成虫です。

中央の有翅幼虫は体長約2.4mm。

これは無翅胎生雌だと思います。体長約2.8mm。

ちょっと気になったのは隣の葉についていたこのマミーです。

すでに寄生者が出た後のようですが、よく見かけるものと違ってアブラムシの外殻の下に繭のようなものが見えます。調べてみるとそらさんのところでよく似たものが紹介されていました。その記事へのezo-aphidさんのコメントによると、「アブラバチ科のPraon属は、蛹化になる際にアブラムシから脱出して、腹下にテント型のマユを作ります。」ということです。そらさんの記事では寄主はタイワンヒゲナガアブラムシと同属のアワダチソウアブラムシ(セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ)なので、おそらくこのマミーも Praon属によるものと思われます。

(2021.09.21・明石公園)