2021年10月12日火曜日

イタドリオマルアブラムシ

 イタドリは当地でもいたるところで群生している繁殖力旺盛な植物ですが、そのイタドリを寄主とするイタドリオマルアブラムシ Macchiatiella itadori は意外に見る機会が多くありません。この日見つけたのも数年ぶりのことでした。


背中に大きな黒紋があるのは無翅成虫、他はほとんど翅芽の見える有翅幼虫です。

体長2mm前後の有翅幼虫。多分終齢でしょう。

無翅成虫。体長約1.8mm。

別の葉では有翅成虫もちらほら。

体長約2.2mm、翅端まで約4mm。

若齢幼虫もたくさんいました。

(2021.10.06・舞子墓園)

2021年10月9日土曜日

アオモンツノカメムシ・その後

先日の記事に産卵の様子を載せたアオモンツノカメムシ Elasmostethus nubilus ですが、約3週間後に同じ場所を訪れてみると、あちこちのカクレミノの葉や実に羽化を終えた成虫や終齢幼虫の集団ができていました。

このような、2枚の葉が軽く重なった場所に集まる傾向があるようです(上の写真では撮影のために少し葉をずらせました)。


同じものを反対側から。幼虫はほとんどが終齢です。

実にも群がっています。


ちょうど羽化したきたのもいました。

そうかと思えば、おうやく孵化したばかりの1齢幼虫や、

まだ孵化していない卵までありました。

(2021.10.06・舞子墓園)

2021年10月7日木曜日

クシヒゲニセクビボソムシ ♂♀

以前、まだフィルムカメラを使っていた頃に一度だけ撮影したことのある小甲虫に再会しました。この豪勢な触角はクシヒゲニセクビボソムシ Picemelinus flabellicornis の♂に間違いないでしょう。カクレミノの葉裏にいました。

体長約1.8mm。老眼には厳しいサイズで、頭上の葉を引き下ろしてルーペで覗くまでゴミじゃないかと思っていました。


♂だけのこの大層な触角は、やはり♀を探すためか、求愛行動にでも必要なんでしょうか。
別の角度からも撮っておきたかったのですが、その前にポロリと葉から落ちて見失ってしまいました。

同じ日、別のカクレミノで同種のメスと思われる個体を見つけました。


体長は♂と同じくらい。

触角は普通です。



(2021.10.06・舞子墓園)

2021年10月6日水曜日

ウリキンウワバの幼虫

 穴だらけになったキリの葉を裏返すと、きれいな緑色の芋虫が数匹現れました。

ウリキンウワバ Anadevidia peponis の幼虫です。

1枚目の、中央やや左に写っている個体。体長は見積もりにくいですが、この画面の長辺が約16mmです。




同じくらいの大きさですが、黒色部の少ない個体です。

体長10mmほどの若齢幼虫。

(2021.09.30・明石公園)


2021年10月5日火曜日

オオマイコガ

何度も撮影している種なのですが、記事にするのははじめてだと思います。BABAさんAclerisさんYAMKENさんのところで紹介されているオオマイコガ Stathmopoda stimulata と、少し色が薄いものの斑紋がよく一致するので、同種だろうと思います。幼虫の食草はヤブニッケイだそうですが、カクレミノの葉裏にいました。

長い後脚を持ち上げた静止姿勢が印象的です。


後ろから。

頭端から翅端まで約7.5mmです。



(2021.09.30・明石公園)

2021年10月3日日曜日

キバラヘリカメムシ・つづき(卵と1・2齢幼虫)

 昨日の記事の続きです。

マサキの葉の上に、孵化前の卵塊もありました。

14個の卵の内、1個だけなぜか他と向きが逆です(“蓋”が左を向いています)。


こちらの卵塊はマサキに入り混じって枝を伸ばしていたトベラの葉裏に産み付けられていましたが、すでに幼虫が孵化しています。


卵殻に比べてずいぶん大きいように感じますが、これでもまだ1齢だと思います。


約3時間後に戻ってくると、2齢への脱皮が始まっていました。

脱皮後は体長の増加分以上に触角が目立って長くなっています。

(2021.09.30・明石公園)

2021年10月2日土曜日

キバラヘリカメムシ

 生垣のマサキにキバラヘリカメムシ Plinachtus bicoloripes の幼虫が集まっていました。

多分5齢でしょう。

まだ色づく前の実を吸汁しています。

成虫もいました。

ここでは4齢から5齢への脱皮中です。



(2021.09.30・明石公園)