2022年1月17日月曜日

エノキトガリキジラミ?

 カクレミノの葉裏にいたキジラミです。
尾端を見ると♀のようですが、この季節によく見るムクトガリキジラミより小型で、翅端まで約3mmです。いつものように「山陰地方のキジラミ図鑑」にあたってみると、背面の模様や触角の短いこと、出現時期などからエノキトガリキジラミ Trioza brevifrons の秋型に該当しそうですが、大きさ(全長約2.0-2.5mm)を少し上回り、「胸部の側方には不明瞭だが黒い帯」というのも見当たりません。この種には近縁な別種もいるとのことなので、一度エノキから羽化してきた個体を確認する必要がありそうです。
因みに「山陰地方のキジラミ図鑑」(ホシザキグリーン財団研究報告特別号)は以前はPDFが公開されていたのですが、現在はリンクが切れているようです。




(2022.01.15・明石公園)

2022年1月15日土曜日

クダアザミウマ科の一種( ?Karnyothrips sp.)

 アキニレの樹皮の下から出てきたクダアザミウマです。細長い体形に見覚えがある気がして調べてみると、以前のブログに出して時鳥庵庵主さんから Karnyothrips 属と教えていただいた種によく似ています。触角の色が異なり、また翅は前回撮ったものでは欠損していたので比較できませんが、おそらく同属だろうと思います。体長は尾管を含めて約1.9mmです。




(2022.01.05・明石公園)

2022年1月14日金曜日

クチビルケイソウの一種

 クチビルケイソウ(Cymbella)の一種です。わりあい大型の種で、生体でも殻の条線がはっきり見えます。ゆっくり動いていました。

殻面にピントを合わせています。厚みのある被写体を偏斜照明で撮るとボケが片側に出て、ちょっとブレたように見えてしまいます。

こちらは細胞の中心付近にピントを合わせています。

(2022.01.07・明石公園 桜堀にて採集)

2022年1月12日水曜日

真冬のボルボックス

 正月三が日も済んで、いつもの公園の池で水を濾すとボルボックス(Volvox sp.)が大量に採れました。

この池では20年も前から採集していますが、2019年以前にはボルボックスはかなり珍しいもので、時折少数が見つかる程度でした。それが2年ほど前から度々大量に発生するようになったのですが、その理由の見当がつきません。今回は有性群体は見当たりませんでした。

優雅に泳いでいる姿を撮ろうとしていたのですが、照明を当てると中心部めがけて周囲から集まって来て、こんな過密状態になってしまいました。

(2022.01.07・明石公園 剛の池にて採集)

2022年1月11日火曜日

ムクノキトガリキジラミ

モチノキの葉裏に集まっていた3匹のキジラミ。

この時期、いろんな木の葉で見かけるムクノキトガリキジラミ Trioza usubai です。


尾端を見ると3匹とも♂のようでした。体長2.3mm、翅端まで3.7mmくらいです。

その顔。

これは近くのヘデラにいた♀です。大きさは♂とほぼ同じ。

(2022.01.05・明石公園)

2022年1月10日月曜日

クモヒメバチの幼虫を背負ったウロコアシナガグモ

 シャリンバイの葉の裏にいたウロコアシナガグモ。体長3.5mmほどの♀です。

気の毒なことに、背中にクモヒメバチの小さな幼虫がくっついています。一昨年5月にも同様の光景を出していますが、その時は幼虫がもっと成長していました。





(2022.01.05・明石公園)

2022年1月9日日曜日

ヤツデの枯葉から~その3~ チマダラヒメヨコバイがたくさん

 2か月ほど前に羽化の様子を出したばかりのチマダラヒメヨコバイです。越冬中の個体はよく見かけますが、こんなにたくさん集まっているのは初めて見ました。




翅端まで2.5mm前後です。

(2022.01.05・明石公園)