以前のブログに同じタイトルで出したものと同種かも知れません。足や趾がなく、体内の大きな部分が不透明で、全体の形を把握しづらいワムシという印象があります。「日本淡水動物プランクトン検索図説」によれば、ミドリワムシ属 Ascomorpha を含むハラアシワムシ科 Gastropodidae は「胃が大きく四方へ突き出た盲嚢を備え、体腔の空間を占める。胃全体が緑、橙黄、褐色等の色彩をもつ」とのことです。
2022年1月25日火曜日
2022年1月24日月曜日
クロバネフユシャク・シロオビフユシャク・ウスバフユシャク(改題)
* 2022.1.29・タイトル・記事訂正 *
当初画像1・2枚目をシロオビフユシャクとしていたのですが、「明石の蛾達」のYAMKENさんから1枚目はクロバネフユシャクだろうとのご指摘をいただいたので、タイトルと記事を訂正しました。シロオビとの判別点は前翅外横線が前縁付近で曲がる角度が鈍角であること、またその部分の白色がより目立つこと、前翅前縁の線がわずかに内側に凹むこと、シロオビに比べてやや小型であること等々だそうです。
公園のトイレの外壁にとまっていたフユシャクの♂2種3種です。
♂がいるからには♀もいるはずですが、この日も一匹も見つかりませんでした。
これはシロオビフユシャク Alsophila japonensis クロバネフユシャク Alsophila foedata。前翅長約17mm。
(2022.01.22・明石公園)
2022年1月23日日曜日
クロスジホソサジヨコバイ ♀♂(深度合成)
強い北風で虫撮りをあきらめ、散歩がてらに行った近所の公園で採ってきたクロスジホソサジヨコバイ Sophonia orientaris です。目についたのを2匹採ってきたのがちょうど♀と♂でした。
まず産卵管を持った♀です。
次が♂。頭部に付着した汚れがどうしても取れませんでした。
(2022.01.18・垂水区松が丘公園にて採集)
2022年1月21日金曜日
Bactrothrips flectoventris(クダアザミウマ科)
アラカシの葉裏にいたクダアザミウマ。腹部を曲げた独特の姿勢から Bactrothrips flectoventris で間違いないでしょう。この場所ではわりあいよく見る種です。
腹部の両側から角状の突起が出ているのは♂の印です。
別の、やはりアラカシの葉裏でもう一匹見つけました。これも♂です。
(2022.01.15・明石公園)
2022年1月20日木曜日
ワムシの繊毛冠(ツボワムシ・コガタツボワムシ・ドロワムシ)
顕微鏡では普段横方向からばかり見ているワムシ類ですが、カバーガラスの下に充分な空間をとってやると頭を上に向け、繊毛冠 (corona)がカバーガラスに接した状態で泳ぎ始めることがあります。今回はその繊毛の動きを狙ってみました。
まず最初はツボワムシを暗視野で。多数の個体を一緒に泳がせ、カバーガラスの下面にピントを合わせて探すと、あちこちで深いところから不意に浮上してきて花のように繊毛冠を開くのが見られます。以下、静止画はすべてストロボ撮影です。
繊毛が青く見えるのは構造色でしょう。次は微分干渉で。
動画です。
冒頭が暗視野、続いて明視野、微分干渉です。
これは一緒にいたコガタツボワムシ Brachionus angularis です。
最後はドロワムシ(Synchaeta)の一種。黒いのは眼点です。
やや手前にピントを移動。
全体像はこちらにあります。
(2022.01.13・明石公園 桜堀にて採集)
2022年1月19日水曜日
羽化してきたサツマキジラミ
シャリンバイの葉の裏でサツマキジラミ Cacopsylla satsumensis が羽化していました。「山陰地方のキジラミ図鑑」によれば越冬成虫は晩秋に羽化するということですが、温暖な山陽ではこんな真冬に出てくることもあるんでしょうか。
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