2022年2月19日土曜日

クモヘリカメムシ越冬中

 クロガネモチの幹を這うヘデラの葉の裏に、クモヘリカメムシ Leptocorisa chinensis が隠れていました。


よく見るとゴミだらけです。

(2022.02.09・明石公園)

2022年2月18日金曜日

脱皮できないクロスジホソサジヨコバイ

 先日雌雄の成虫を出したばかりですが、カクレミノの葉裏で脱皮の途中らしきクロスジホソサジヨコバイの幼虫を見つけました。しかし気温が低いせいか、他の理由で弱っているのか、撮影を始めても一向に脱皮が進みません。こちらが邪魔をしているせいかと思って1時間ほどその場を離れていた後で覗いてみても、はじめと同じ状態でした。すでに新しい表皮が固まりかけているのかも知れません。ヨコバイ類に限らず脱皮や羽化の途中で死んだ虫を見かけることは多いですが、虫にとってはやはり試練の時なんでしょうね。

背面の表皮が左右に割れて、腹部が覗いています。



ときどきこんなふうにお尻を持ち上げるのですが、効果は無いようです。


(2022.02.09・明石公園)

2022年2月16日水曜日

アオモンツノカメムシ・越冬中の雌雄

 昨年9月にカクレミノに産卵しているのを見たアオモンツノカメムシ Elasmostethus nubilus ですが、この日は朽木の樹皮の下で越冬しているのが見つかりました。


2、3匹裏返してみると♂♀どちらもいたので、腹面後端部を撮っておきました。

これは♀です。


これが♂。

近似種のヒメアオモンツノカメムシ E. rotundus との雌雄の腹端部の違いについては以前のブログの記事小樽博物館の山本亜生からいただいたコメントがあります。ヒメアオモンが見つかれば比較してみたいところですが、このあたりの平地にはいないようです。

(2022.01.27・舞子墓園)

2022年2月14日月曜日

ディレプタス(Dileptus SP.)

2年ほど前にも同じものを出していますが、 ディレプタス属(Dileptus)の一種です。単細胞の繊毛虫もこれくらい大型のものになると迫力があります。




ツリガネムシには関心が無さそうでした。

この種やパラディレプタスなどでよくあることですが、観察中に鼻(?)の先が溶けて少し短くなってしまいました。



動画です。


(2022.01.13・明石公園の池にて採集)

2022年2月13日日曜日

アキニレ樹皮下のヒメハナカメムシ属の一種(Orius sp.)

ノミゾウムシ類やハイイロチビフサヤスデと一緒にアキニレの樹皮下にいたヒメハナカメムシ属(Orius)の一種です。以前のブログに出したケヤキ樹皮下にいたもの(こちらこちら)と同種だと思いますが、Orius 属には該当しそうな酷似種がいくつかあってこの写真では決められません。翅端まで約2.2mmです。





(2022.02.09・明石公園)

2022年2月11日金曜日

ヒメコバチ科 Sigmophora brevicornis(深度合成など)

 虫のブログを始めて間もないころ、上条先生に種名を教えていただいた Sigmophora brevicornis (Panzer, 1804)です。このあたりで冬場に木の葉の裏で見つかるヒメコバチの中では最普通種だと思っていましたが、いつものエリアではここ数年昆虫全般が激減していて、このコバチも以前のようにいくらでも見つかるというものではなくなってしまいました。タマバエの幼虫に多寄生するそうです。

これはカクレミノの葉裏にいたもの。体長約2.2mmです。

以下の深度合成画像は別個体です。





(1枚目は2022.01.27・舞子墓園、2-5枚目は2022.01.18・松が丘公園にて採集)

2022年2月10日木曜日

キンイロエビグモ

 先日出したキハダエビグモと同じ属で、やはり冬の樹皮下でよく見かけるキンイロエビグモ Philodromus auricomus です。ムクノキにいました。

このクモの体色には金色型と白色型(腹白型)があるそうですが、この個体は後者でしょう。体長約5mmで、♀だと思いますが幼体かも知れません。


複眼の並びかたもキハダエビグモと同じです。

他の木で見つけた別個体ですが、やはり白色型です。腹部がやや小さく、その分体長も短くて約4.5mmです。これも♀の幼体でしょうか。

(2022.02.08・明石公園)