引き続き伐採木の樹皮下で見つけた虫。体長2mm足らずの小さな甲虫で、あやうく見落とすところでした。科の見当もつかないので、保育社の甲虫図鑑の頁を順に捲っていってカクホソカタムシ科のアナムネカクホソカタムシ Thyroderus porcatus にたどり着きました。カクホソカタムシ科 Cerylonidae は日本に8属15種に数種の未記載種、とあります。現在ではもっと増えているのかも知れませんが、こんな科の存在も知りませんでした。
2022年3月5日土曜日
アナムネカクホソカタムシ
2022年3月4日金曜日
ツチトビムシ科の一種
前回の記事のハネカクシと同じ伐採木の樹皮下にたくさんいたツチトビムシ科 Isotomidae の一種です。体長は最大で1mmくらいですが、それで成虫なのかどうか分かりません。以下、撮影倍率はすべて同じです。
2022年3月3日木曜日
ハネカクシ科 Lispinus 属の一種
腐朽した伐採木の樹皮下にいたハネカクシですが、以前のブログに Lispinus sp.として掲載したものと同じ種だと思います。その記事のコメントにも書いたように、保育社の甲虫図鑑ではチビホソハネカクシ L.impressicollis の説明におおむね一致するものの、2.5-3mmとある体長を撮影した個体ではかなり上回り、決められませんでした。今回の個体も体長は約3.5mmで、やはりチビホソとするには大き過ぎます。
2022年3月2日水曜日
2022年3月1日火曜日
ナガコバチ科 Mesocomys sp. つづき(深度合成)
昨日の記事の Mesocomys sp.を採集して帰り、深度合成しました。
いつものようにしばらく冷凍庫に放り込んだのですが、ご覧のように頭部から腹端にかけて体が背方に反り返ってしまいました。これはナガコバチ科特有の現象のようで、他の小型のハチ類では見たことがありません。外骨格や筋肉の構造に違いがあるんでしょう。元に戻す方法も知らないので、そのまま撮影しました。
2022年2月28日月曜日
ナガコバチ科 Mesocomys sp.
久しぶりに見つけた美しいナガコバチです。 以前のブログに出したこちらに似ていて、同種かも知れません。BABAさんのところにもよく似たものが掲載されていて、研究者の方からの「Mesocomys 属で恐らくM. albitarsis」というコメントが紹介されています。同じく卵寄生でよく似たAnastatus 属とは「中胸盾板(mesoscutum)の溝がAnastatusがV字型をしているのに対して、MesocomysはU字型をしていることから見分けられます」ということです。下の画像でもその特徴が確認できるので、Mesocomys 属として間違いないでしょう。
2022年2月27日日曜日
ヒメコバチ科 Sympiesis sp.
これはヒメコバチ科の Sympiesis属の一種です。以前のブログに2度(2012/01/08,2016/01/13)登場した S. striatipes によく似ているのですが、胸部の色にかなり青味が強いので別種だと思います。今回は採集してスタック撮影しました。