2022年4月8日金曜日

ナカジロコガネショウジョウバエ

 これまでにも何度か撮影している綺麗なハエで、以前のブログで属・種不明のショウジョウバエ科の一種として掲載したのと同じものです。今回改めてネット情報を探してみると Acleris さんのいもむしうんちは雨の音によく似たものが掲載されていました。ナカジロコガネショウジョウバエ Leucophenga interrupta とされていて、同定で参照した文献も紹介されていますが、とりあえず写真で確認できる限りでは違いは見当たらないので、同種と見て良いと思います。


すぐに逃げられたので写真はこの2枚だけ。カクレミノの葉裏にいました。体長約3mm、翅端まで約4.5mm。

(2022.04.06・舞子墓園)


2022年4月7日木曜日

ヤニサシガメ幼虫

 ツツジの花の中にいたヤニサシガメ Velinus nodipes の幼虫です。

体長約9mm。小さなイモムシを捕えていました。

アップで撮るために枝をつまむと、蕊にしがみついてしまいました。それでも獲物は落としません。


(2022.04.06・舞子墓園)

2022年4月5日火曜日

ラッパムシの細胞分裂

細胞分裂途中のラッパムシの一種(Stentor sp.)を見つけました。

シャーレの中で見つけた時は底に付着して長く伸びていたのですが、スライドガラスに移すと収縮してしまいまいした。


細胞の中ほどに新しい口部域ができています。


括れは強くなりましたがひも状の大核はまだ繋がっています。


お別れの瞬間は次の動画で。


分裂後の片割れです。

(2022.03.25・明石公園の池にて採集)



2022年4月4日月曜日

タイワントガリキジラミ・成虫と幼虫

2年前にもちょうど今頃出していますが、モチノキの葉裏でタイワントガリキジラミ Trioza formosana の羽化が始まっていました。

羽化したばかりの成虫は本来の体色がまだ出ていません。

寄生された部位は表側では濃い茶色に変色していかにも汚い感じですが、裏側は妙に鮮やかな赤色です。

終齢幼虫は体長約1.5mm。

この成虫は体長約2mm、翅端まで約3.2mmです。
やはりちょうど今の季節ですが、交尾の様子や卵はこちらに出しています。

(2022.03.29・明石公園)

2022年4月3日日曜日

ウロコアシナガグモとクモヒメバチ終齢?幼虫

 トベラの葉裏に妙な形のクモがぶら下がっていると思ったら、大きなクモヒメバチの幼虫を背負ったウロコアシナガグモでした。



クモは♂です。クモヒメバチ幼虫は今年の1月に見たものに比べるとはるかに大きく成長していて、また背中に突起が並んでいるので多分終齢でしょう。この突起には小さなフックが多数生えていて、クモが死んだ後このフックで糸にぶら下がり蛹化するのだそうです。

実際、蛹化の準備を始めているのか、体をくねらせるような動作が見られました。

糸を捉えたように見えます。しかしクモはまだ元気そうで、こんなに大きな寄生者に栄養を取られ続けた後とは思えません。クモヒメバチ幼虫の摂食はまだ終わっていないのでしょうか。

(2022.03.29・明石公園)

2022年4月2日土曜日

チャエダシャク若齢幼虫

 アラカシの新葉に小さなイモムシがくっついていました。よく目立つ白い細帯から、チャエダシャク Megabiston plumosaria の若齢幼虫だと思います。


この姿勢なので体長ははっきりしませんが、4~5mmくらいだと思います。

(2022.03.29・明石公園)

2022年4月1日金曜日

ハリケイソウの一種(?Ulnaria sp.)

 アオミドロなどの糸状藻にたくさん付着して針山のような塊を作っている細長い珪藻です。古い図鑑で調べるとシネドラ属(Synedra)なのですが、最近その代表的な大型種(S. ulna)などがウルナリア属(Ulnaria)に移されたそうなので、どちらの名を使っていいのかよく分かりません。また和名はどちらもハリケイソウとされているようで、素人は混乱しますね。それはともかく、シャーレの中でこの珪藻の集団がキラキラ輝いているのはなかなか美しい眺めなので、なるべくその形を崩さないように水の厚みをたっぷりとって封入し、スタック撮影してみました。

暗視野の深度合成はハイライトの光芒が邪魔をしてなかなかすっきりした像になりません。

連写モードで約120カット、10秒ちょっとの撮影中にツリガネムシは結構動いていたように見えましたが、そこそこ止まって写っています。

やはり明視野の方が細部はよく見えます。

以下はカバーガラスで押さえつけて、通常の一枚撮り(DIC)です。




(2022.03.11・明石公園の池にて採集)