アベマキの葉裏にいたキボシツツハムシ Cryptocephalus perelegans です。普通種のはずですがいつもの公園などではあまり見かけません。せっかくなので顔面を撮っておこうと四苦八苦しているうちに落下して見失いました。体長約4.5mm。以前に見た産卵の様子はこちらにあります。
2022年6月4日土曜日
2022年6月3日金曜日
ヒメイトカメムシ若齢幼虫
今年もヒメイトカメムシ Metacanthus pulchellus が増えてくる頃だろうと大きなキリの若葉を裏返してみると、あちこちで交尾中の成虫や大きめの幼虫に混じって体長0.7mmほどの小さな幼虫が歩いていました。初齢か、せいぜい2齢でしょう。葉の表面からは先端にねばつく玉の付いた腺毛が一面に生えていて、それに捕らわれた微小なハチやアザミウマなどの遺骸があちこちに残っています。しかしこの幼虫は、自分の体長ほどもある腺毛の上を体のわりには長い脚を取られる様子もなく、ゆっくりと器用に渡っていくのでした。
よく見ると跗節が粘液に覆われているようです。こんな状態で自由に歩けるのにはどんな秘密があるんでしょうか。
2022年6月2日木曜日
アオオニグモを運ぶオオシロフクモバチ
公園の舗道で、獲物のアオオニグモを引き摺るオオシロフクモバチ(オオシロフベッコウ・Episyron arrogans)に遭遇しました。とっさにカメラを構えるもののハチは飛ぶように道を横切っていくのでほとんどピントも合いません。ようやく、道の端の雑草によじ登るところをストロボに切り替えて数枚撮影。いつものように、草の上に一時獲物を置いて巣穴候補地を探しに出かけるのかと期待しましたが、場所が気に入らなかったのかこちらが邪魔をしたせいか、ふたたび獲物を地面に降ろすと道端のフェンスをくぐってしまったので、残念ながらそれ以上追いかけることは出来ません。ハチはレンズの射程を出たあたりで再び草の上に獲物を引き揚げ、今度こそは巣穴を掘る場所を探しに飛んで行ったようでした。
(今回は撮影できませんでしたが、この続きの工程はこちらのように進むはずです。)
2022年6月1日水曜日
ニジュウヤホシテントウ
久しぶりに見たニジュウヤホシテントウ Henosepilachna vigintioctopunctata です。子供の頃には近所の畑などにいくらでもいるように思っていたテントウムシですが、いつも徘徊している公園ではほとんど見かけることがありません。ナス科ではワルナスビなどはあちこちの生えているので食草がないわけではないと思うのですが、やはり人間と同じで園芸種の方が好みなんでしょうか。
2022年5月31日火曜日
ヌクレアリア(Nuclearia sp.)
ヌクレアリア Nuclearia というアメーバ状の単細胞生物ですが、いわゆるアメーバ動物(アメーバ動物門 Amoebozoa)ではありません。「プランクトンハンドブック 淡水編」によれば「近年の研究では菌類に近縁であることが示されている」ということで、藻類などを捕食するそうです。近所の川で採取して2週間ほど放置していたサンプルの中で見つけました。
2022年5月30日月曜日
タケノホソクロバ(改題)
* 2022.05.31・タイトル・記事訂正 *
記事を公開して間もなく、明石の蛾達のYAMKENさんからこれはブドウスカシクロバではなくタケノホソクロバ Artona martini であるとご指摘をいただきました。この仲間はいずれの種も藍色の光沢をもっていて、ブドウスカシクロバはそれが体全体に現れもっとはっきりしている、またこの仲間の翅の鱗粉は羽化後に振り除かれるのではなく羽化時のままで、明石付近でYAMKENさんが確認されている中で翅が透かさないのはタケノホソクロバのみ、ということです。タイトルを訂正しておきます。YAMKENさん、ありがとうございました。
なお、調べてみると以前のブログに同種の幼虫を掲載していました。
昨日の記事のブドウスカシバと紛らわしい和名ですが、これはブドウスカシクロバ Illiberis tenuis だと思います。アケビの葉の上にいました。同属のウメスカシクロバやリンゴハマキクロバも普通種でよく似ていますが、藍色の光沢が強いのでブドウスカシクロバと判断しました。翅全体が不透明で「スカシ」になっていませんが、おそらく羽化直後で鱗粉が落ちていないせいでしょう。前翅長約10mmです。
2022年5月29日日曜日
ブドウスカシバ
公園のエビヅルの葉の間を飛んでいるドロバチ、と思えばスカシバの仲間でした。やがてすぐ隣のクレマチスの蕾にとまったところを撮影、ブドウスカシバ Nokona regalis のようです。有名なブドウの害虫ですが、♀らしいのでエビヅルの枝に産卵しようとしていたのかも知れません。高い位置だったので背面からは撮影できず、すぐにまた飛んで行ってしまいました。