2022年12月2日金曜日

ツマグロスケバの顔

 アカメガシワの葉の上で吸汁していたツマグロスケバ Orthopagus lunulifer です。全身を撮ろうとしたら逃げてしまったので今回は顔だけ。その分、画像をちょっと大きめにしました。


(2022.11.16・明石公園)

2022年12月1日木曜日

淡水のイカダケイソウ(Bacillaria ?paxillifera)

 近所の河川敷の水溜まりで採ってきたサンプルを実体顕微鏡で覗くと、シャーレの底でこの珪藻の群体が盛んに伸び縮みを繰り返していました。タイトルには「淡水の」と入れましたが、この仲間は淡水から海水まで広く分布するということなので、昨年海で採集したこちらとおそらく同種と思われます。ネット上で見つかる資料には Bacillaria paxillifera という種が盛んに登場しますが、これもその種なのかも知れません。なお、同様によく見られるB. paradoxa,Nitzschia paradoxa という種名は現在では B. paxillifera のシノニムとされているようです。





この珪藻を観察しているといつものことなのですが、しばらく伸び縮みしていると疲れが出るのか動きが止まってしまいます。

動画です。



(2022.10.31・神戸市西区伊川にて採集)


2022年11月29日火曜日

ゴミグモ♂幼体

 トベラの葉の裏にぶら下がっていたゴミグモ Cyclosa octotuberculata の♂です。以前のブログに出したこちらこちらに比べると小さく(体長約4mm)、腹端の突起もあまり発達していないので幼体でしょう。前にも書いたことですが、このクモの♂が網を張っているのを見たことがありません。一生張らないんでしょうか。





(2022.11.08・明石公園)

ヒゲナガホソクチゾウムシ(含・深度合成)

 イヌビワの葉裏にいたヒゲナガホソクチゾウムシ Pseudopiezotrachelus placidus です。2年前にも出していますが、季節もついていた植物も今回と同じなのはこの種の性質なのか偶然なのか、見る機会が少ないので分かりません。保育社の昆虫図鑑にはフジの蕾に多いとあります。2度目なので持ち帰ってスタック撮影しました。




以下、深度合成画像です。

折りたたまれた脚を整えようと悪戦苦闘するうちゴミが一杯付着してしまって、それがなかなか取れません。





(2022.11.08・明石公園)

2022年11月24日木曜日

明石公園で写真展示

 本日から明石公園パークギャラリー(正面入り口入ってすぐ、サービスセンター1階)にて写真を展示しています。写真仲間との二人展ですが、私は虫の顔写真をA3で20枚ほど並べました。期間は11月30日まで、9:00から16:30まで開いていますが最終日は16:00に閉めます。

上は展示作の一つのオオスズメバチ♂。プリントデータをそのまま縮小したものですが、この1枚のみ深度合成・3D画像で、他は全て通常の生態写真です。多くはすでに当ブログに掲載した写真で、また作者は居たり居なかったりですが、お近くの方は是非覗いてみて下さい。

2022年11月23日水曜日

コガタコガネグモの雌雄

 アラカシのひこばえの枝の間、地上50センチばかりの高さに張られた網の上で、コガタコガネグモ Argiope minuta の雌雄が向かい合っていました。このクモの♂は初めて見た気がしますが、普段見過ごしているだけかも知れません。やがて交接に至るのであれば見届けたい気もしますが、長期戦は必至と思われるのであきらめて引き揚げました。





(2022.11.22・明石公園)

2022年11月21日月曜日

キクキンウワバ

 例年この時期にマサキの枝に産卵に集まるミノウスバを探していて見つけた蛾です。実は見つけたのは一緒に歩いていた虫撮り仲間で、ついでに何とかウワバの仲間だろうと教えて貰ったのでキクキンウワバ Thysanoplusia intermixta という種名もすぐに判明しました。前翅の黄色い部分が光の加減で和名通り金色に輝きます。
因みに探していたミノウスバは何カ所かで見つかりましたが、今年は例年に比べて出現が遅く、数も少ないようです。

前翅長19mmくらい。すでに晩秋ですが、鱗粉の状態を見ると羽化後まだ日が浅いように見えます。

正面から見ると、密生した鱗粉が楯のよう。

前翅の拡大ですが、金色の輝きが写真ではなかなかうまく出ません。

もう少し拡大。

(2022.11.16・明石公園)