トウネズミモチの葉裏で見つけたコバチです。ちょうど園内のクロガネモチの実からニッポンオナガコバチ Macrodasyceras japonicum の♀が羽化してくる季節なので、その♂の小型個体だろうと思っったのですが、カメラを向けてみると別種でした。背面が緑金色に輝くきれいな種ですが、オナガコバチ科 Torymidae の♂には違いなさそうです。歩き回って上手く撮れないので、逃げられないうちにフィルムケースに放り込みました。
2022年12月24日土曜日
オナガコバチ科の一種・♂
以下、深度合成画像です。
絡み合った脚を拡げることはあきらめました。腹端から生時には見えなかった針状の器官が突き出していますが、おそらく交尾器でしょう。こちらの♂にも同様のものが見えます。
(2022.12.16・明石公園)
2022年12月22日木曜日
2022年12月20日火曜日
ヒメコバチ科 Pediobius sp.(深度合成)
3月に Pediobius atamiensis の深度合成画像を出しましたが、これは同じ Pediobius 属の別種です。過去のブログ記事を探してみるとこちらの2番目に似ていますが、背面の彫刻は一致しません。ただ、以前のBABAさんの記事に「P.crassicornis や P. atamiensisは中胸盾板と小盾板との間に三日月型のすきまがあるのが特徴」という上條先生からのコメントが紹介されていて、5枚目の画像でもその特徴が認められることから、そのあたりに近縁な種であることは間違いないと思います。アラカシの葉裏にいたのを採集しました。
(2022.12.03・明石公園)
2022年12月18日日曜日
交尾中のクロスジフユエダシャク
先日の記事にもフユシャクの♀にはなかなかお目にかかれないと書いたばかりですが、この日初めて、交尾中のペアを撮影することが出来ました。たまたま出会って一緒に歩いていた、このあたりの昆虫には誰よりも詳しいFさんが見つけられたのですが、飛んできた♂が落ち葉の間に潜り込むのを目で追っていくとそこに♀がいて、そのまま交尾が始まったそうです。見ると、先日の♂と同じクロスジフユエダシャク Pachyerannis obliquaria でした。過去のフユシャクの♀を見たわずかな例ではどれも木の幹にいたので、このように落ち葉の間に隠れているとは想定していませんでした。探しても見つからなかったはずです。
♀の体長は約12mm。♂よりはるかに大柄です。
♀の顔。
こちらが♂で、触角が櫛状です。
撮影している間にすぐそばでもう一組、交尾を始めました。やはり♂の動きを見ていたFさんが見つけられたものです。
これも同じクロスジフユエダシャクです。
♀は最初のものよりやや小型で、体長10mmくらい。
これらの♀は交尾の後、産卵のために幼虫の口に合う樹木を探しに行くものと思われますが、翅のない♀にとっては大仕事でしょう。この次はその産卵場面を見たいものです。
(2022.12.16・明石公園)
2022年12月17日土曜日
ヤドリノミゾウムシ(深度合成)
前回の記事のクロハナカメムシと一緒に採集していた、同じくケヤキの樹皮下では常連のヤドリノミゾウムシ Orchestes (Orchestes) hustachei です。
(2022.11.18・神戸市西区伊川にて採集)
2022年12月15日木曜日
2022年12月12日月曜日
アベマキの葉の裏の不明物体に産卵するコガネコバチ科 Mesopolobus sp.
すでに黄色く色づいたアベマキの葉の裏で、小さな虫こぶのようなものの周りをコバチが1匹歩いていました。
(2022.12.09・明石公園)
登録:
投稿 (Atom)