2022年12月18日日曜日

交尾中のクロスジフユエダシャク

 先日の記事にもフユシャクの♀にはなかなかお目にかかれないと書いたばかりですが、この日初めて、交尾中のペアを撮影することが出来ました。たまたま出会って一緒に歩いていた、このあたりの昆虫には誰よりも詳しいFさんが見つけられたのですが、飛んできた♂が落ち葉の間に潜り込むのを目で追っていくとそこに♀がいて、そのまま交尾が始まったそうです。見ると、先日の♂と同じクロスジフユエダシャク Pachyerannis obliquaria でした。過去のフユシャクの♀を見たわずかな例ではどれも木の幹にいたので、このように落ち葉の間に隠れているとは想定していませんでした。探しても見つからなかったはずです。


乗っていた枯葉ごと撮影しやすい場所に移動しましたが、そのまま交尾を続けています。


♀の体長は約12mm。♂よりはるかに大柄です。

♀の顔。

こちらが♂で、触角が櫛状です。

撮影している間にすぐそばでもう一組、交尾を始めました。やはり♂の動きを見ていたFさんが見つけられたものです。

これも同じクロスジフユエダシャクです。

♀は最初のものよりやや小型で、体長10mmくらい。
これらの♀は交尾の後、産卵のために幼虫の口に合う樹木を探しに行くものと思われますが、翅のない♀にとっては大仕事でしょう。この次はその産卵場面を見たいものです。

(2022.12.16・明石公園)

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