2023年3月3日金曜日

オオバコトビハムシ

 体長1.8mmばかりの微小はハムシです。ケヤキの樹皮下でたくさんのクロハナカメムシや名前の分からない小型のハナカメムシなどと一緒に隠れていました。以前にもやはりケヤキの樹皮下でみつけたことがあって、おそらくオオバコトビハムシ Longitarsus scutellaris だと思っています。ただし同定にはあまり自信がないので、一度食草のオオバコの上にいるところを見たいものです。






(2023.02.25・神戸市西区伊川)

2023年3月1日水曜日

コナチャタテ科 Embidopsocus sp.

 これまでに何度も掲載しているコナチャタテ科 Embidopsocus 属の一種です。いつもの公園の一角にある数本のアキニレの樹皮を捲ると必ず見られたものですが、3年前の記事以来その存在を忘れていました。
久しぶりに探してみると、体長1.6mm前後の成虫からその半分くらいの幼虫までたくさんいました。ただサイズから成虫と見られる個体も多くがまだ白っぽく、本来の体色の出ているものは数えるほどです。樹皮下という環境のせいもあるのかも知れません。
この Embidopsocus はコナチャタテ科の中でも、より原始的な特徴を残し他グループだそうです(こちらの記事への psocodea さんのコメント)。






(2023.02.22・明石公園)

2023年2月26日日曜日

ヨツモンヒメテントウ

 ヨツモンヒメテントウ Nephus yotsumon は、ほんの10年も前には冬場の樹皮下で珍しくない虫の一つだと思っていましたが、ここ数年は全く目にしていませんでした。この日、川沿いのケヤキの樹皮を捲って見つけたのが久しぶりの1匹です。
ところでこのテントウムシ、未だに活動中の姿を見たことがありません。ネット上の画像もほとんどが越冬中のもので、他の季節はどこでどうしているのか、幼虫はどんな姿をしているのか、知らないことばかりです。





(2023.02.25・神戸市西区伊川)

2023年2月25日土曜日

ヒロオビジョウカイモドキ?若齢幼虫

 これはジョウカイモドキ科の一種の幼虫です。同種と思われる幼虫は以前のブログにも二度、どちらも5月に撮影したものを出していますが(こちらこちら)、今回はそれらよりやや小さく(体長約2.7mm)、若齢のようです。ケヤキの樹皮下にいました。
保育社の甲虫図鑑(Ⅰ)には同科のヒメジョウカイモドキとツマキアオジョウカイモドキの幼虫が図示されていますが、この公園で見かけるのはヒロオビジョウカイモドキ Intybia histrio 一種のみなので、写真の幼虫もこの種だろうと考えています。






(2023.02.22・明石公園)

2023年2月24日金曜日

ネコハグモ♂

 ケヤキの樹皮の裏にネコハグモ Dictyna felis が隠れていました。葉の上にテント状の網を張る小さなクモですが、この公園ではそう多くありません。触肢が膨らんでいるので♂でしょう。越冬しているのは初めて見ましたが、以前のブログに卵嚢を守る♀交接の場面を出しています。

体長は2.5mmほどで、♀よりひと回り小型です。

毛並みの美しいクモです。

顔を撮ろうとしたのですが、大きな触肢に隠れて見えません。

そのうち歩きはじめました。

(2023.02.22・明石公園)

2023年2月23日木曜日

Entedon nomizonis(ヒメコバチ科)♀・深度合成

 以前のブログに何度か登場しているヒメコバチ、Entedon nomizonis Kamijo, 1988 の♀です。冬場に木の葉の裏で越冬するコバチ類も、ほんの10年も前に比べても激減しているのですが、なぜかこの冬、このヒメコバチだけは度々お目にかかりました。ただし冬に見つかるのは♀ばかりで、♂は越冬しないのではないかと思っています。過去に一度だけ撮影したのは6月でした。
深度合成画像は以前にも一度出していますが、美しいハチなので再度撮影を試みました。前回とはカメラやレンズに照明、合成ソフトも変わっているので、多少ましな仕上がりになっていると思います。


採集時には気づかなかったのですが、片方の前翅が破れていました。









(2023.01.08・明石公園にて採集)

2023年2月22日水曜日

ハマベキクイゾウムシ

 先日掲載したカメムシ類と同じ場所です。浜辺に転がっていた、腐朽の進んだ材木を裏返して探すと見つかりました。体長3mmほどの小さなゾウムシで、以前のブログにも一度掲載したハマベキクイゾウムシ Dryotribus mimeticus だと思います。海岸部に多いのでこの和名がついたようですが、内陸部で見つかることも珍しくないらしく、前回の個体も明石公園で撮影したものでした。今回は和名通りの環境で、同じ材木に3匹ばかりついていました。写真1~3枚目と3~5枚目は別個体です。





裏返してお腹を見せてもらいました。

(2023.02.17・明石市 望海浜)