2023年6月7日水曜日

葉裏のカメムシ卵2種(クサギカメムシと“?”)

 木の葉の裏で見つけた2種のカメムシ卵です。

一つ目はクサギカメムシ Halyomorpha halys の卵。シャリンバイの葉裏で、全部で28個あります。

卵の直径は約1.4mm。特徴的な破砕器(黒い三角形)と、孵化が近いのか幼虫の赤い眼も見えます。中央の1個だけそのどちらも見えませが、サイズも少し小さいので、未熟卵なのかも知れません。

並んだヒヨコに見えませんか?

黒い破砕器は嘴のようにも、またお面のようにも見えます。その役割については、こちらのBABAさんのブログで詳しく議論されています。

二つ目はイヌビワの葉裏の50個の卵塊ですが、親がだれなのか見当がつきません。これも以前BABAさんのブログで同種と思われる孵化後の卵殻が掲載されましたが、種名は不詳のままでした。

先のクサギカメムシ卵より一回り小さく、直径約0.9mmです。

「蓋」の部分を取り巻く長い突起が特徴的ですが、さて何者でしょうか。

(2023.05.27・明石公園)

2023年6月6日火曜日

アオマダラタマムシ

 突然ぶーんという羽音とともに首筋に虫がとまったので思わず叩き落とすと、アオマダラタマムシ Nipponobuprestis amabilis でした。この場所では珍しくない種ですが、より大型のヤマトタマムシに劣らず美しいタマムシです。叩かれて脳震盪でも起こしたのか、アスファルトの上でじっとしていたので近くの切り株の上に置いて撮らせてもらいました。





一通り撮り終えたところで、何事もなかったかのように翅を拡げてどこかへ飛んで行きました。

(2023.05.25・明石公園)

2023年6月5日月曜日

ハナダカカメムシ

 オヤブジラミの実にハナダカカメムシ Dybowskyia reticulata が集まっていました。

ちょうど交尾中のペアもいたのですが。


茎をつまんで撮ろうとするとお別れしてしまいました。


体長5mmほどの地味なカメムシです。

(2023.05.24・明石公園)


2023年6月4日日曜日

トゲトビムシ科の2種

 土留めの丸太の上にいた、比較的大型のトビムシ2種。どちらもトゲトビムシ科 Tomoceridae だと思います。

手前はピンクがかった鱗におおわれていて、体長約5mm。触角も体長と同じくらいの長さがあります。

丸太の表面に付着した藻類を食べているようです。

奥の方は体長約4mm。触角は左右とも先が切れています。

やはり食事中。

銀と黒の鱗が輝きます。

(2023.05.24・明石公園)

2023年6月3日土曜日

アリグモのオス

 アカメガシワの葉の上にいたアリグモ Myrmarachne japonica ♂です。このあたりではハエトリグモ類の中でも最普通種の一つですが、♀に比べると♂はあまり多くない印象です。巨大な顎(鋏角)は♂同士の争いに使われるそうですが、まだそんな面白い場面は見たことがありません。獲物を捕えるにはかえって邪魔な気がしますが、実際はどうなんでしょうか。


脚が1本欠けていました。




ずいぶん追い回してやっと顔面を撮れたと思えばピンボケでした。

(2023.05.24・明石公園)


2023年6月1日木曜日

キアシキンシギアブ♂

 金色に輝く毛並みのキアシキンシギアブ Chrysopilus ditissimis 。この季節限定の美しいアブです。

左右の複眼が接しているので、♂ですね。
いつもより大きめのサイズにしています。ぜひクリックしてご覧ください。

(2023.05.25・明石公園)


2023年5月31日水曜日

エビヅルのブドウハマチョッキリ

 花壇の周りの柵にエビヅルが絡んでいて、そこにブドウハマチョッキリ Aspidobyctiscus lacunipennis が集まっていました。

製作中かすでに完成しているのか分かりませんが、揺籃の上にいた2匹。

雌雄が仲良く、と思いながら撮ったのですが、写真をよく見ると大きさは違うもののどちらも♀です。

大きい方が揺籃の隙間に頭を突っ込んでいます。

入れ替わって、今度は小さい方が入っていきます。何をしているんでしょうか。

別の葉で。葉を巻いている♀と、♂が2匹の三角関係。

争う2匹の♂。前胸の両側に棘があるので♂だと分かります。

そんな騒ぎをよそに、一人葉を齧っている♂。

モモチョッキリなんかと比べると地味ですが、この渋い輝きも魅力的です。

食餌に夢中で、嫌がらずにお顔も撮らせてくれました。

(2023.05.25・明石公園)