ご近所の虫仲間のIさんから、明石公園でツシマトリノフンダマシ Paraplectana tsushimensis を見つけたと連絡をいただきました。
ツシマトリノフンダマシは対馬ではじめて発見された南方系の種で、本州南部から南西諸島にかけての各地から報告されてはいるものの、個体数が極めて少ない稀種だそうです。ひょっとすると明石近辺ではこれが初記録かも知れませんので、当ブログで紹介させていただくことになりました。以下に掲載した写真はすべてIさんの撮影データをお借りしたものです。
2023年6月17日土曜日
明石公園で見つかったツシマトリノフンダマシ
トリノフンダマシの仲間は昼間はいつ見てもこのように葉裏でじっとしていますが、暗くなると活動をはじめ、大きな円網を張るそうです。
(2023.06.13・明石公園)
2023年6月16日金曜日
モチノキの幹に集まるヒメアカホシテントウ
いつもの虫仲間のFさんに教えて貰って、モチノキの幹に集まったヒメアカホシテントウ Chilocorus kuwanae を見に行きました。その前にFさんが見た時には夥しい数の幼虫が幹を歩いていたそうですが、この日は幼虫の姿はややまばらになり、代わりに蛹や前蛹の集団がいくつかできていました。
こちらの頭のてっぺんくらいの高さに集まっていた蛹と前蛹です。蛹化の際に集合するのは同属のアカホシテントウ C. rubidus と同じですね。
この背中がぱっくり割れる瞬間を見たいものです。
次に登場するカイガラムシを食べているようです。
少数ですが、ところどころに成虫もいました。
(2023.06.04/最後の1枚のみ06.10・明石公園)
2023年6月15日木曜日
タイコトゲカサケイソウ属の一種?
いつもの池ではよく見つかる円い珪藻です。小さいのでこれまであまり注意したことがありませんでしたが、今回少し調べてみました。
図鑑やネット情報から候補を探してみると、タイコトゲカサケイソウ属(キクロステファノス Cyclostephanos)かタイコケイソウ属(キクロテラ Cyclotella)のどちらかのようです。構造の細部が確認できないので確実なことは分かりませんが、放射状の条線や中心部の粒々(?)の見え方から前者の可能性が高いと判断しました。下の画像は3個体をそれぞれ少しピント位置を変えて2枚づつ撮影したもので、倍率はすべて同じです。被殻の外縁から伸びているのは粘液糸です。
(2023.04.19・明石公園の池で採集)
2023年6月14日水曜日
巣穴を掘るタケクマバチ
虫撮り仲間から、タケクマバチ(タイワンタケクマバチ Xylocopa tranquebarorum)が営巣している場所を教えて貰いました。ここ数年で急速に増えてきた南方系の外来種です。
さっそく見に行くと、柵に組まれた細い竹に何カ所か巣穴が開いていていて、さらにちょうど穿孔をはじめたばかりの♀がいました。
近づくと大顎で竹を齧る音がガリガリと聞こえてきます。なんでこんなに硬い素材を選んだんでしょうかね。
撮影中何度か、こちらが不用意に動いたせいで飛び去りましたが、まもなく戻って来て仕事を続けていました。
翅が赤紫色に輝きます。
(2023.05.27・明石公園)
2023年6月13日火曜日
アシブトコバチ科の一種
モチノキの幹を登っていたアシブトコバチ科の一種です。体長5.5mmほどで、この仲間でも比較的大きい方だと思いますが、斑紋などこれといった特徴もなく、科より先はさっぱり分かりません。
(2023.06.10・明石公園)
2023年6月12日月曜日
アミガサハゴロモとアオバハゴロモの若齢幼虫
お馴染みアミガサハゴロモ Pochazia albomaculata の幼虫です。
体長は2mmほどなのでまだ若齢でしょう。トウネズミモチの枝にたくさんいました。
同じ枝にアオバハゴロモ Geisha distinctissima の幼虫もたくさん集まっていました。体長も同じくらいです。
こちらはアミガサと違ってあまり歩き回りません。
(2023.06.04・明石公園)
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