2023年6月24日土曜日

アオガネヒメサルハムシの雌雄

 ノイバラの花の中で、小さなハムシが花粉を食べていました。アオガネヒメサルハムシ Nodina chalcosoma だと思います。保育社の甲虫図鑑には食草はノブドウ・テリハノイバラ・ノボタンなど、とあるので、普通のノイバラにいてもおかしくはないでしょう。体長は2~2.5mmくらいです。

たくさんいましたが、棘に気をつけながら枝を持って撮影しようとするとほとんどは逃げてしまいました。

比較的協力的だったペアです。

♀の顔がボケていますが、♂を背負ったまま花粉を食べていました。

甲虫図鑑では「♀では上翅側方に3本の隆起条を有し、そのうち中央の1条は短い」。♂の脚に隠れて長さまでは分かりませんが、確かに♀だけに「3本の隆起条」が見えています。

別の花にいた1匹。♂のようです。

(2023.06.20・明石公園)

2023年6月23日金曜日

クロハナボタル

 コナラの葉の裏で交尾していた黒いベニボタル。こういう甲虫は葉にふれた途端ポロリと落ちたり飛んで行ってしまったりということがほとんどですが、交尾に夢中だったのか、葉をそっと引き下ろして撮影する間なんとか逃げずにいてくれました。クロハナボタル Plateros coracinus だと思います。
Plateros 属には同じように黒くてよく似た種が何種かあって、保育社の甲虫図鑑の検索表を辿ると本種かウスグロハナボタル P. nozirianus のどちらかになるのですが、両者の区別点は交尾器の形状しか記されていません。しかしウスグロの方は分布域も狭く普通種でもないようなので、ここではクロハナボタルとしておきます。






(2023.06.20・舞子墓園)

2023年6月22日木曜日

コハモグリガ属の一種(Phyllocnistis sp.)

 クサギの葉の裏で銀色に光っていた小さな蛾です。頭端から翅端まで2.4mmほどしかありません。以前にも似たようなものを出しているはずだと思って調べてみると、こちらこちらの記事が出てきました。今回もそれらと同じコハモグリガ属 Phyllocnistis(ホソガ科コハモグリガ亜科)の一種だと思いますが、どちらとも種は異なるようです。



(2023.06.20・舞子墓園)

2023年6月21日水曜日

ホシガタモの一種

 これは単細胞の緑藻類で、ホシガタモの一種です。ホシガタモ属(Staurastrum スタウラストルム)には様々な形の多数の種が含まれていていますが、どれも細胞中央の括れをはさんで両側が同じ形をしていて、それぞれを半細胞と呼ぶそうです。写真は各半細胞から3本の突起が放射状に伸びている種ですが、そのままでは全体にピントが合わないので、カバーガラスで押さえてやや潰れた状態で撮影しました。


(2023.04.19・明石公園の池で採集)

2023年6月20日火曜日

コガネコバチ科の一種(深度合成)

 2か月ほども前にスタック撮影したデータがそのままになっていたのを、ようやく合成処理しました。撮影にも手間と時間がかかりますが合成・レタッチ作業も同様で、つい後回しになってしまいます。コガネコバチ科(Pteromalidae)の一種ですが、属は分かりません。











(2023.04.23・舞子墓園にて採集)

2023年6月19日月曜日

ミカヅキモ2種(深度合成)

 大型のミカヅキモ Closterium 2種です。どちらも20枚前後撮影して深度合成しました。1枚目はこちらと同じでしょう。細胞の形や大きさ、葉緑体全体に散らばった多数のピレノイド(丸い粒々に見えます)から Closterium ehrenbergii だと思いますが、この種にはいくつもの変種が存在するようで、そのうちどれに該当するのか分かりません。2枚目は C. acerosum あたりと考えていますが、同じような形の種は他にもあって、違いがよく分かりません。こちらと似ていますが、長さと太さの比率がかなり異なるので、別種かも知れません。



(2023.05.19・明石公園の池で採集)

2023年6月18日日曜日

クロオオアリ

 土留めの丸太の上の2匹のクロオオアリ Camponotus japonicus です。よく見る光景ですが、大あごを絡ませ触角で叩き合って、どんな情報を交換しているんでしょうかね。
そんなことは別にして、この黒光りする質感が好きです。





(2023.06.10・明石公園)