茶色く枯れたエノコログサの穂の上で、脚を拡げて獲物を待つガザミグモ Pistius undulatus の♀です。
風で穂が揺れるので指で支えると、脚を引っ込めてしまいました。
♂はこちらに出しています。
(2023.12.09・明石公園)
残り少なくなったアカメガシワの葉の上を、小さな黒っぽい虫が数匹歩いていました。
点々と散った食痕はこの植物ではおなじみのサメハダツブノミハムシ Aphthona strigosa によるものですが、葉柄に近いところにちょっと違う虫が集まっています。
コオニアシブトコバチ Dirhinus bakeri のようです。花外蜜腺の蜜を吸っています。多分ノジギクだと思いますが、南に面した石垣のすそに咲いた白い花に来ていた、翅に斑紋のある小さなハエです。斑紋は異なりますが、頭部や胸部の様子が以前出したネッタイヒメクロミバエによく似ているのでミバエ科で探してみると、いくつかのサイトで紹介されているオオセンダングサミバエ Dioxyna bidentis という、よく似た種の画像が見つかりました。さらに学名で検索すると海外サイトに詳細な標本画像など多くの画像があって、見比べると細かな部分までよく一致するので、この種で間違いと思います。体長約3mm、翅端まで約4.3mmです。
前回の記事と同じ日の朝、前夜の雨で濡れたモチノキの根方でカタツムリのペアが交尾していました。
雨上がり、ゴミグモの幼体が巣網に横糸を掛けていました。
すでにかなり間隔を空けて横糸が張られていて、その間を埋めるように糸をかけていきます。新築かリフォームかよくわかりませんが、中央に立派なゴミの隠れ家があるので、後者かもしれません。
モチノキの幹を、♀のヒメクダマキモドキがのろのろと歩いていました。