2023年12月20日水曜日

ガザミグモ♀

 茶色く枯れたエノコログサの穂の上で、脚を拡げて獲物を待つガザミグモ Pistius undulatus の♀です。


風で穂が揺れるので指で支えると、脚を引っ込めてしまいました。

♂はこちらに出しています。

(2023.12.09・明石公園)

2023年12月19日火曜日

コオニアシブトコバチ

 昨日の記事のコオニアシブトコバチ Dirhinus bakeri の深度合成画像です。











(2023.12.09・明石公園にて採集)


2023年12月18日月曜日

アカメガシワの花外蜜腺に集まるコオニアシブトコバチ

 残り少なくなったアカメガシワの葉の上を、小さな黒っぽい虫が数匹歩いていました。

点々と散った食痕はこの植物ではおなじみのサメハダツブノミハムシ Aphthona strigosa によるものですが、葉柄に近いところにちょっと違う虫が集まっています。

コオニアシブトコバチ Dirhinus bakeri のようです。花外蜜腺の蜜を吸っています。



体長は3~3.5mmくらい。これは小型の個体です。

Dirhinus 属は双翅目に寄生するそうです。

(2023.12.09・明石公園)

2023年12月14日木曜日

オオセンダングサミバエ

 多分ノジギクだと思いますが、南に面した石垣のすそに咲いた白い花に来ていた、翅に斑紋のある小さなハエです。斑紋は異なりますが、頭部や胸部の様子が以前出したネッタイヒメクロミバエによく似ているのでミバエ科で探してみると、いくつかのサイトで紹介されているオオセンダングサミバエ Dioxyna bidentis という、よく似た種の画像が見つかりました。さらに学名で検索すると海外サイトに詳細な標本画像など多くの画像があって、見比べると細かな部分までよく一致するので、この種で間違いと思います。体長約3mm、翅端まで約4.3mmです。






(2023.12.09・明石公園)

2023年12月12日火曜日

カタツムリの交尾(ハリママイマイ)

 前回の記事と同じ日の朝、前夜の雨で濡れたモチノキの根方でカタツムリのペアが交尾していました。

兵庫県特産のハリママイマイだと思います。2匹の間をつないでいる白いものが生殖器でしょう。カタツムリは雌雄同体で、交尾の際には双方がお互いにオス生殖器を相手に伸ばして受精させるそうです。つまり交尾の際には2本の生殖器でつながるはずですが、ここでは1本しか見えません。

反対側に回ってみました。左の個体から生殖器が伸びていますが、右の個体からは出ていないようです。

再び1枚目と同じ位置関係で。

もう一度反対側から。生殖器が片方しか見えないのは、すでに交尾が終盤に近付いて片方の個体が引っ込めてしまったのか、または変則的な交尾だったのかも知れません。30分ばかり眺めている間、ほとんど動きがありませんでした。


いったんその場を離れ、約20分後に戻ってくると、ちょうど交尾が終わったところでした。

(2023.12.06・明石公園)

2023年12月8日金曜日

網を張るゴミグモの幼体

 雨上がり、ゴミグモの幼体が巣網に横糸を掛けていました。
すでにかなり間隔を空けて横糸が張られていて、その間を埋めるように糸をかけていきます。新築かリフォームかよくわかりませんが、中央に立派なゴミの隠れ家があるので、後者かもしれません。






(2023.12.06・明石公園)

2023年12月6日水曜日

産卵場所を探す?ヒメクダマキモドキ

 モチノキの幹を、♀のヒメクダマキモドキがのろのろと歩いていました。

産卵管の付け根のあたりから何かのぞいています。

卵でした。ヒメクダマキモドキの卵はこんなふうに樹皮の下に産み付けられていることが多いのですが、モチノキの幹は滑らかで割れ目もないので、適当な産卵場所を探しあぐねているうちに早々と卵が顔を出してしまったのかも知れません。
どこか産卵できそうな場所は、と探すとすぐ近くに樹皮の荒れたアラカシの木があったので、捕まえてそちらの幹に移してみました。

するとまもなくこんな姿勢をとったのでいよいよ産卵かと期待しましたが・・・。

やはり適当な割れ目がないのか産卵には至らず、再び卵をお尻にくっつけたまま歩き始めました。

それでは、ともう一度捕まえて、今度はちょっと離れた場所にあるアキニレまで運んで行きました。この幹なら卵を安置できる場所はいくらでもありそうに思えたのですが、いつまでも歩き回るばかり。とうとう頭上高く上って行ってしまったので、あきらめて引き揚げました。

(2023.12.03・明石公園)