2024年1月27日土曜日

シロヘリクチブトカメムシ

 アオギリの落ち葉の間から出てきた初見のカメムシです。前胸背の鋭い側角が目立つのでツノカメムシ類かと思いましたが、帰宅して調べるとクチブトカメムシ科のシロヘリクチブトカメムシ Andrallus spinidens でした。日本原色カメムシ図鑑第3巻によると、かつて国内では九州南部以南に生息するとされていたが、近年急速に分布を拡大して、現在では茨城県や埼玉県でも見つかっているとのこと。翅端まで約13mm、なかなか格好の良いカメムシです。






こうして写真を並べてみると、ずっと隠していた触角を最後の後ろ姿では伸ばしているのが分かります。撮影時に気づいていれば、触覚の見える全体像を撮りなおしていたところですが、後の祭り。注意不足が悔やまれます

(2024.01.26・舞子墓園)

2024年1月26日金曜日

ホソバヒメカゲロウ

 これはヒメカゲロウ科のホソバヒメカゲロウ Micromus linearis だと思います。アオギリの落ち葉の間に隠れていました。その名の通りこの仲間としては細長い翅と、翅脈上に破線状に並ぶ黒点が特徴です。体長約4mm、翅端まで約6.5mm。か弱そうに見えますが、顔つきはいかにも捕食性です。






(2024.01.26・舞子墓園)

2024年1月17日水曜日

ヒメマダラカモドキサシガメ

 久しぶりに撮影したヒメマダラカモドキサシガメ Empicoris minutus です。これもヤツデの枯葉を拡げて見つけたのですが、以前のブログにもアオギリの枯葉から出てきたのを出しているので、こういう場所で越冬するのが普通なんでしょう。もう少しじっくりと顔のアップなども撮りたかったのですが、動きがいかにも緩慢なのに油断して、ちょっと目を離した間に見失ってしまいました。翅端まで約4.8mmです。





(2023.01.14・明石公園)

2024年1月16日火曜日

越冬色のチャバネアオカメムシと夏色のツヤアオカメムシ

 ヤツデの枯葉が続きます。今回は普通種のカメムシ2種。

まずチャバネアオカメムシ Plautia stali です。


夏場に見慣れた姿からは別種のような体色ですが、同じ越冬色でもこちらとはまた違った色合いです。

お決まりの顔写真。

別の葉の中から出てきたツヤアオカメムシ Glaucias subpunctatus です。この夏大発生したのでいたるところに潜り込んでいるのが見つかりますが、こちらは夏場と同じ鮮やかな緑色です。同じカメムシ科で色の変わるものと変わらぬものと、それぞれに理由があるんでしょうか。

(2024.01.14・明石公園)


2024年1月15日月曜日

ワモンサビカミキリ

 またまたヤツデの枯葉ですが、今回はワモンサビカミキリ Pterolophia (Hylobrotus) annulata。以前のブログでもやはりヤツデの枯葉の中で越冬中のものを出していました。パリパリと音を立てて葉をこじ開けてもしっかりしがみついて離れないので撮影には好都合ですが、あまり面白みがありません。体長は約13mmです。



カミキリムシとしては優しげな顔つきです。

(2024.01.14・明石公園)


2024年1月14日日曜日

ヒゲナガサシガメの幼虫(ヤツデの葉裏)

 昨冬は、木の葉の裏を眺めたり葉をめくったりしているとこのヒゲナガサシガメ Serendiba staliana の幼虫がよく見られたものですが、この冬はかなり数が減っているようで、このヤツデの葉裏で見つけたのがやっと数匹目です。

白い足が日の光に透けてきれいです。体長約6mm。

(2024.01.14・明石公園)


2024年1月12日金曜日

ミスジミバエ越冬中

 これも全く同じような状況で撮ったものを以前のブログで出していますが、ヤツデの枯葉の中に隠れていたミスジミバエ Zeugodacus scutellatus です。


最初の葉の中には10匹近くいたようですが、乾燥したヤツデの葉はそっと拡げてもパリパリと音を立てて弾け、見る間にみんな逃げ出してしまいました。

で、これは別の葉に潜んでいた1匹。

のろのろと歩き始めました。

ちょっと脚がもつれ気味です。

落ち着いたところでお顔のアップを。

(2023.01.08・明石公園)