センニンソウの蔓に産卵しているハバチがいました。近づくとあっさり飛び去ってしまいましたが、あたりで30分ばかり時間を潰してから戻ってくると、また同じ場所で産卵しています。撮影のために蔓に触れても、今度は逃げずに産卵を続けてくれました。キイロハバチ Monophadnus nigritarsis のようです。よく似たルイスアカマルハバチという種があって、外見の違いは小さいようですが、いつも参考にしている兵庫県のハバチ(兵庫県立 人と自然の博物館)に載っているルイスアカマルの標本写真は跗節がほぼ真っ黒だし、食草はルイスがボタンヅル、キイロハバチがセンニンソウとされているので、多分これで合っていると思います。
2024年6月26日水曜日
2024年6月24日月曜日
コイチャコガネ
イタドリの葉を見上げていると、コイチャコガネ Adoretus tenuimaculatus がいました。夜行性らしく、見かけるのはいつもこんなふうに葉の裏でじっとしている姿ばかりです。わりと臆病で、枝に触れたりすれば簡単に落ちてしまうことが多いのですが、このひとは少し鈍感なのか、枝を引き寄せても落っこちずに大人しく顔を撮らせてくれました。
2024年6月22日土曜日
交尾中のカノコガ
カノコガ Amata fortunei がクズの葉の上で交尾していました。もともと珍しい種ではありませんが、今年は特に多いように感じます。
2024年6月21日金曜日
イノコヅチカメノコハムシの幼虫と成虫
いつもの公園で虫仲間が、イノコヅチカメノコハムシ Cassida japana の幼虫がいる場所を教えてくれました。成虫は時々見ていましたが、幼虫は初めてです。二人で草むらにしゃがみ込んでその辺のイノコヅチの葉を裏返していくと何匹も見つかりましたが、葉の表に乗っているのもかなりいました。この幼虫は脱皮殻をお尻の先に順にくっつけていくので齢が分かりやすいのですが、写真を調べてみるとすべて2齢か3齢でした。体長は2齢で2.5mm前後、3齢で3.5mm前後です。
これは2齢。脱皮殻を二つ連ねていますが、一番先の黒いのは糞でしょうか。2024年6月20日木曜日
ヒメテントウ類?の幼虫
ケヤキの幹を歩いていた幼虫です。よく似たものは以前にも何度か見たことがあって、背中からワックスを生やした姿がコクロヒメテントウの幼虫に似ているので、旧ブログでは疑問符付きでヒメテントウ類幼虫?として出していますが、参考資料が見つからず実のところよくわかりません。甲虫の幼虫には違いないと思います。撮影倍率の記録を忘れていたので大きさは不明ですが、体長3mmくらいだったと思います。
2024年6月19日水曜日
シベリアカタアリ、巣の拡張工事中
このシベリアカタアリ Dolichoderus sibiricus も先日のヨツボシオオアリと同じく樹上性のアリで、枯木や枯れ枝などに巣を作ります。明石公園では普通種で北半部の林の中では特に繁栄していますが、この日はアラカシの枯れ枝に開いた巣口から多数のワーカーが忙しく出入りしているのを見つけました。巣の拡張工事をしているらしく、次々と巣口から出てきては大顎にくわえた木屑を前脚で払い落とすようにして捨て、すぐまた中に戻っていきます。大顎を開いて捨てる瞬間を撮りたくてしばらくの間ねばってみたのですが、アリの出入りは目まぐるしく、一度に2匹も3匹も飛び出してきたりもするのでピンボケの量産になりました。以前にはハリブトシリアゲアリの同じような場面を撮影したことがあります。
余談ですが、以前にこのアリのワーカーが巣の外で女王アリを運んでいる(?)ところを二度ばかり見ています(2019,2023)。何のための行動なのか、勉強不足で未だに見当がつきません。
2024年6月17日月曜日
今年もシリアゲコバチの産卵
昨日の記事のヨツボシオオアリの巣と同じアラカシで、シリアゲコバチ Leucospis sinensis が産卵していました。このハチの産卵風景は去年も掲載しましたが、何度見ても面白いもので、また普通種とは言っても毎年見られるというわけでもないので今年も出しておきます。