2026年1月4日日曜日

ウバメガシアブラムシ

 久しぶりに撮影したウバメガシアブラムシです。最近は見かけないのでこの場所からはいなくなったのかと勝手に思っていたのですが、虫探しの成果がさっぱり上がらないのでちょっと気を入れてウバメガシの細枝をルーペでじっくり眺めていると、意外にたくさん見つかりました。何年も見ないうちに、その小ささを忘れてしまっていたようです。
多くのアブラムシのように集合することなくあちこちに散らばっているのですが、この日見たのは成虫ばかりでした。大きさのばらつきはほとんどなく、体長約0.6mmです。以前BABAさんのブログで、11月中旬に出産シーンを撮られていたのでここでもひょっとして、と期待したのですが、時期が遅すぎたか出産はおろか、幼虫すら1匹も見つかりませんでした。
成虫たちは、アラカシの枝につくもっと大型のイスノフシアブラムシと同様、カイガラムシのように枝に固着して移動能力はありません。6本の脚は退化して空中に跳ね上げ、腹部はなにかチョコレート色のパテで枝にくっつけたように見えます。頭部よりに黒っぽくて丸い球状のものが一対見えるのが、複眼の名残でしょうか。普通の人がまず目にとめることのない大きさですが、面白い虫です。
下の写真では、複数の個体を適当に並べています。









1匹だけ、葉の方へ進出しているものもいました。

(2025.12.28・明石公園)


2026年1月1日木曜日

2026 謹賀新年

 あけましておめでとうございます。
当ブログでは昨年も低迷が続き更新が滞りがちでしたが、細々とながらまだまだ続けるつもりです。今年もよろしくお願いいたします。

ところで、ブログタイトルに反して最近はプランクトン関係の記事が段々少なくなってきて、とうとう昨年は1本も投稿せずに終わってしまいました。撮影の方はせっせと続けているので、今年は積極的に入れていこうと思います。
ということで上の写真は昨年の7月に近所の田んぼで採集したハナフサワムシの一種(Lacinularia sp.)。群体性のワムシで、球形から長球形の群体は径2mmほどもあって肉眼でも見えますが、実体顕微鏡を使えばこれがボルボックスのようにゆっくり回転しながら水中を移動していくのがなかなか美しい眺めです。

2025年12月31日水曜日

イチモンジカメムシ

 石垣の下の吹き溜まりにキリの枯葉が積もっていて、いかにも何か隠れていそうに見えるのですが、乾いてクシャクシャになった葉を片端から拡げて回ってもほとんど何も見つかりません。それでもめげずに探し続けているとこんなものが出てきました。最初ミナミアオカメムシの体色変異だろうと思って撮影したのですが、画像をよく見るとイチモンジカメムシ Piezodorus hybneri のようです。久しぶりに見る種で、そう言えばこんなカメムシもいたんだなあ、と思い出しました。この公園では初めてかも知れません。
前胸背の赤っぽい色の横帯が目立ちますが、この部分が淡紅色から赤色なのが♂、淡緑色から白色なのが♀ということなので、これは♂でしょう。

体長は10.5mmほどです。

右の触角が切れています。

(2025.12.28・明石公園)


2025年12月29日月曜日

ノミバエの一種

  前回の記事と同じくヤツデの葉裏で見つけたノミバエ科の一種です。以前は冬場の葉めくりでごくお馴染みのハエで、こちらのように多数の個体が集まっている光景も珍しくなかったのですが、いつの間にかこんなものまでなかなか見かけなくなったことにあらためて気がつきました。同種の深度合成画像はこちらに出しています。

腹端を見ると♀のようです。体長は約2.5mm。


よく見ると、腹部の付け根にダニがとりついているようです。こんな小さなハエにも寄生する奴がいるんですね。

(2025.12.17・明石公園)


2025年12月28日日曜日

ヤツデの葉裏にいたコマユバチ

  ヤツデの葉裏にいたコマユバチ科の一種です。よく似た小さなコマユバチはこれまで何度も出していますが、その中ではこちらによく似ていて、大きさもほぼ同じなのでおそらく同種でしょう。体長約2mm、翅端まで約2.8mmです。産卵管が見えないので♂だと思ったのですが、あっても目立たないだけかも知れません。





(2025.12.17・明石公園)


2025年12月27日土曜日

キゴシハナアブ・♂

 花壇のノジギクの花に来ていたキゴシハナアブ Eristalinus quinquestriatus です。
ほんとは周りに一杯いたツマグロキンバエの顔を撮りたくて追い回していたのですが、そっちの方は元気が良すぎて撮らせてくれませんでした。
以前出した深度合成画像は♀個体でしたが、今度のは左右の複眼がくっついているので♂ですね。




(2025.12.17・明石公園)


2025年12月21日日曜日

スベリヒユサルゾウムシ

 ケヤキの樹皮下から出てきた小さなゾウムシです。この大きさでは名前調べは難儀しそうだと思って放置していたのですが、やっとその気になって保育社の甲虫図鑑を眺めてみると意外に簡単に候補が見つかりました。
後脚が立派なので最初ノミゾウムシを疑いましたが、その仲間にはこんなにごつごつした感じの種はなさそうです。で、次にサルゾウムシへ行ってみるとよく似た外形のものに当たりました。スベリヒユサルゾウムシ Hypurus bertrandi です。“後腿節は前・中腿節よりはるかに大きい”、“上翅端はやや離れて突出する”とういう特徴は下の写真から見てとれますし、“体長は2.2-2.4mm”とあって、写真から測ると2.5mmほどなのでまず許容範囲でしょう。“前胸腹板は基部の前に溝がある”はさすがにこの写真では確認できません。実は腹部を撮るために裏がえそうとしたのですが、そのまま地面に転がり落ちて見失ってしまいました。
ネット上には画像があまりないのですが、「日本産ゾウムシデータベース」の標本画像(上記保育社の図鑑に使われた同じ画像を少し大きく見られるだけですが)や、海外サイトの画像なども併せて見て、この種でほぼ間違いないと思います。
幼虫はスベリヒユの潜葉虫だそうですが、なにぶん植物音痴なもので、それがどんな植物なのかネット画像を見てはじめて知った始末です。この公園に自生しているのかどうか、今度詳しい人に尋ねてみないといけません。





(2025.12.06・明石公園)