イチイガシの樹皮下にいたノミコバチ(Elasmus)の一種です。
この仲間は以前のブログには何度か出していましたが、ここしばらく撮っていなかったので、持ち帰って深度合成撮影もしておきました。過去の画像と比べてみると、こちらと同じ種のように見えます。他に、やや大型で体色の違う個体も何度か撮っていて(2012.012.11、2012.12.16)、これらは別種かもしれません。また、以上は全て♀でしたが、一度だけ枝分かれした触角をもつ♂を撮影しています。
なおこの Elasmus 属は以前はノミコバチ科(Elasmidae)に分類されていて、過去の記事でもそれにしたがっていましたが、現在ではヒメコバチ科 Eulophidae の Elasminae 亜科に移されたようです。
2025年3月4日火曜日
ノミコバチの一種(Elasmus SP.)
2025年3月3日月曜日
落ち葉の中のハエ幼虫(タマバエ科?)
キリの落ち葉をひっくり返しているとオレンジ色の粒が点々とくっついているのが見つかりました。ルーペで覗くと双翅目の幼虫です。腐食性か菌食性のタマバエ科だと思いますが、ハエの幼虫はどれも同じようなウジ虫型なので別の科かもしれません。体長は、大きいもので1.5mmくらいです。
2025年3月1日土曜日
冬のミドリヒメカゲロウ
いつもの虫仲間といつもの公園で虫探しをしているときに、木の枝たたきで落ちてきたミドリヒメカゲロウ Notiobiella subolivacea です。以前、6月に撮ったものを出していて、同じタイトルになるのを避けて今回は“冬の”とつけておきました。普段から木の裏を見上げて歩いていても滅多に見つからないのですが、ビーティングでは時々落ちてきます。他のクサカゲロウやヒメカゲロウ類と違って、翅を平らに拡げてとまる姿勢が本種よりはるかに大型のアミメクサカゲロウに似ていますが、そちらの方は最近なかなか見られなくなってしまいました。
2025年2月28日金曜日
2025年2月26日水曜日
チャタテムシの卵塊
サザンカの葉裏に産み付けられたチャタテムシの卵塊です。持ち帰って深度合成撮影をしてみました。木の葉で暮らしているチャタテ類の多くがこのような形で産卵するようで、これまでにもケチャチャテ科のトビモンケチャタテ、ケブカチャタテ科のウスベニチャタテ、ホソチャタテ科のホソチャタテなどがこのような卵塊を作るのを見ています。
母虫は産卵後、卵塊を跨ぐように頭部を左右に往復させながら口から吐いた糸を掛けていくのですが、この写真に見られるような密度で卵を覆うには完成までに何往復くらい必要なんでしょうか。
1枚目は葉面に対してほぼ垂直方向から撮ったものですが、照明の加減で独特の真珠光沢が出ないので2、3枚目は葉をやや傾けて撮りました。卵1個の大きさは長径が約0.5mmです。
2025年2月24日月曜日
ホソコバネナガカメムシ
ヤツデの枯葉の中にいたホソコバネナガカメムシ Macropes obnubilus です。メダケやササ類に寄生するそうですが、その類の植物には日頃から注意を払っていないせいか、ほとんど見かけることがありません。以前にも撮った記憶はありますが、ブログでは初登場だと思います。体長は約4.9mmです。
2025年2月23日日曜日
アカアシノミゾウムシ
先日、ヨツモンヒメテントウの古い記事にいただいたコメントに、この冬はアカアシノミゾウムシ Orchestes sanguinipes をほとんど見かけない、とありました。気になったのでその後何度かケヤキの樹皮下を調べてみたのですが、確かに少ないようです。以前なら、ほんの小さな樹皮のかけらの裏にぎっしりとひしめき合っているような光景も珍しくなかったものですが、今回あらためて探してみると、あちこち散発的に1匹、2匹といった大変寂しい結果でした。ごく最近まで珍しくもない普通種だと思っていた虫が、次々と希少種の仲間入りをしていきます。
写真は、川の土手に生えたケヤキの樹皮下で見つけた、色違いの2匹です。