2021年8月24日火曜日

ミドリムシの一種(Euglena spirogyra)

 比較的大型のミドリムシで、いつもの「淡水微生物図鑑」その他で調べると Euglena spirogyra という種に該当するようです。細胞表面が小さな粒々で覆われていて、内部には大きなリング状のパラミロン粒が2個確認できます。
この日は多数見つけましたが、どの個体にも鞭毛が見えません。見えない程度の短い鞭毛をもつ種なのかと思っていたところ、そのうちに1匹だけ、長い鞭毛をしきりに振り回しているものが見つかりました。しかし撮影を続けるうちに突然根元から鞭毛を切り離してしまったので、他の鞭毛の見えないものも本来はそれを持っていたのだろうと思います。プレパラートに封入するといった、何らかの環境の悪化を受けて切り離してしまうのかも知れません。


細胞表面に規則正しく並んだ粒々は、ちょっとトウモロコシを連想させます。以下3枚も同じ個体です。


トウモロコシと違って、かなり扁平な円筒形です。

運動を妨げないよう、かなり多めの水で封入しているのでなかなか全体にピントが合いません。


写真ではパラミロン粒が確認しにくいのですが、次の動画ではよく見えています。


次は別個体です。ゆっくりとユーグレナ運動をしていました。鞭毛は見えません。


パラミロン粒がうっすらと見えています。以下2枚も同一個体。



動画です。


(2021.08.04・明石公園の池にて採集)

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