2025年9月4日木曜日

寄生を受けた蛾の卵とナガコバチ科の一種

 先日、蛾の卵に産卵しているタマゴコバチを撮影したネズミモチのすぐ近くのトウネズミモチで、こんな卵を見つけました。

卵は長径約1.9mmで、先日のものと同じ大型の蛾(シモフリスズメ?)のものと思われます。内部にイモムシ型の幼虫が透けて見えますが、卵殻にはいくつか小さな穴が開いているので、これはおそらく寄生者でしょう。ただ大きさからみてタマゴコバチではなさそうです。

これとよく似た状態の卵は以前にも見たことがあります。自宅に持ち帰るとやがて幼虫は蛹になり、ナガコバチ科の一種が羽化してきました(こちらの記事)。この寄生者もおそらくそれに近い種と思われます。

同じ日の帰りに様子を見に行くと、卵の周りをナガコバチが1匹歩き回っていました。動き回るのでうまく撮れませんでしたが、10年前の記事のものとよく似ています。すでに寄生された卵に用はないように思いますが、そのことを確認していたのかも知れません。

(2025.08.28・明石公園)

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