2020年2月24日月曜日

アカイボトビムシ属の一種(Lobella sp.)

濡れた落ち葉にくっついていたアカイボトビムシ属の一種(Lobella sp.)です。

体長は約0.8mm。この仲間は何度も撮影していますが、これまでのものと何か違うような気がすると思ったら、頭部に眼(小眼)らしきものが見えません。

本当に眼が無いのか、色が薄くて無いように見えるだけなのか分かりませんが、以前の記事に出したもの(こちらこちら、それにこちらも)では3個ばかりの黒い点がはっきり見えます。今回は別種でしょうか。


(2020.02.19・明石公園)




2020年2月23日日曜日

ヒゲナガサシガメ幼虫

アラカシの葉裏の、ヒゲナガサシガメ幼虫です。



(2020.02.19・明石公園)


2020年2月21日金曜日

ヤノズキンヨコバイ

トベラの葉の裏で越冬中のヤノズキンヨコバイです。

葉面に口吻を突き刺しているようです。この寒いのにお食事か、と思ったのですが…。

お休み中に落っこちたり風に飛ばされたりしないための工夫なのかも知れませんね。

(2020.02.07・明石公園)


2020年2月20日木曜日

アザミウマ科 Mycterothrips fasciatus

カクレミノの葉の裏にいたアザミウマです。1枚の葉に同じものが数匹いました。以前のブログでSOさん(現在は時鳥庵 庵主さん)から Mycterothrips fasciatus Masumoto & Okajima とご教示いただいたものと同種だと思います。体長も前回と同じで約1.4mmです。


以上2枚と以下4枚は別個体です。





(2020.02.07・明石公園)


2020年2月19日水曜日

フクロワムシがたくさん

いつもの公園のいつもの池で、この日はフクロワムシの一種(Asplanchna sp.)が大量に採れました。

フクロワムシ以外にもミツウデワムシ(Filinia sp.)、ハネウデワムシ(Polyarthra sp.)、ウログレナ(Uroglena sp.)、それに名前の分からない球形の繊毛虫(多分こちらと同じ)もたくさん泳ぎ回っていました。




頭部の形からこちらと同じ種ではないかと思います。大きなもので体長が0.8mmほど。

この個体はお腹に子どもが。

赤い眼点や、盛んに繊毛を動かしているのが見えます。

最後に動画を2本。



(2020.01.17・明石公園 桜堀にて採集)


2020年2月18日火曜日

コナチャタテ属の2種(Liposcelis spp.)

一昨日掲載した Embidopsocus 属と同じコナチャタテ科の2種ですが、どちらも以前のブログに掲載してpsocodea さんにコナチャタテ属 Liposcelis と教えていただいたものと同じもののようです。すぐ近くのケヤキの樹皮下にいました。
以前の記録を調べてみても Embidopsocus はアキニレ、この Liposcelis の2種はケヤキの樹皮下で見つけていて、それぞれに好みがあるようです。

この模様のない種はやや小型で体長約1mm弱。背景に溶け込んで目立ちません。




周囲にはハイイロチビフサヤスデがたくさん。

2番目の種は特徴的な斑紋を持っていて、わずかに大型です。




(2020.02.07・明石公園)


2020年2月17日月曜日

グイナルディア属の一種(Guinardia ?striata)

海で採集した珪藻です。
最初手元にある「日本海洋プランクトン図鑑」に当たってみるとリゾソレニア属の Rhizosolenia stolterfothii の特徴によく一致します。ただその図に比べると円筒状の細胞の直径に対して長さがかなり短いのですが、少なくとも同属だろうと思ってネット情報を探してみると、神戸港のプランクトン(デジタル化神戸の自然シリーズ)にも同種が掲載されていて、その画像では細胞の形は下の写真とほぼ同じに見えす。個体変異が大きいのかも知れません。そしてさらに検索してみると Rhizosolenia stolterfothii  は現在では Guinardia striata のシノニムとされているようです。いずれにしても先日のリゾソレニア属の一種と同じリゾソレニア科で、顆粒状の葉緑体の並び方など、細胞の雰囲気がよく似ていると思います。


「神戸港のプランクトン」の説明では、細胞の「ふたの面のすみには1本の棘があり、隣接する細胞の凹孔に入り込んで連結し、螺旋状の群体をつくる。」とあります。上の写真では群体の両端の細胞にその棘が見えます。


葉緑体は細胞の表面付近に集まっているようです。

(2019.12.26・西舞子海岸にて採集)