2020年3月6日金曜日

巻貝のベリジャー幼生

先日の二枚貝に続いて、巻貝のベリジャー幼生です。






巻貝のベリジャー幼生は以前のブログにも何度か出しています。

(2020.01.26・西舞子海岸にて採集)



2020年3月4日水曜日

二枚貝のベリジャー幼生

ネットで濾した海水をシャーレに入れて実体顕微鏡で眺めると巻貝や二枚貝のベリジャー幼生 veliger larva が泳いでいるのがよく見つかります。面盤を円形や8の字型に拡げ周囲の繊毛を運動させて泳ぐ様はそのまま眺めている分にはとても美しいのですが、それをスライドガラスに取って生物顕微鏡で撮影しようとすると動きが速すぎて追いきれなかったり、反対にすぐに動きを止めて殻の中に引っ込んでしまったりとなかなか難しいものです。今回も何度か失敗した後でようやく協力的な個体にめぐり合いました。






(2020.01.26・西舞子海岸にて採集)


2020年3月3日火曜日

シロフフユエダシャク

サクラの幹にとまっていたシロフフユエダシャク Agriopis dira ♂です。♀も撮りたいんですがなかなか見つかりません。






(2020.02.19・明石公園)



2020年3月2日月曜日

ヤムシの一種

近年瀬戸内海ではプランクトンが激減しているそうで、それは私のようにたまに近所の海岸でネットを曳いてきて眺めたり写真を撮ったりして楽しんでいるだけの者にもはっきりと実感できることです。ヤムシの仲間も以前はよく採れたものですが、最近はあまり見かけなくなってしまいました。
この仲間(毛顎動物 Chaetognatha)は分類学上の位置が長年の謎だったのですが、最近になってその研究に新しい展開があったようです(こちら)。

ヤムシにはこちらのように尾鰭や側鰭があるのですが、この個体は横向きになってしまっていて、鰭が見えません。



黒いのは眼。

毛顎動物の名の由来である、太い毛のような顎毛が見えます。これで獲物を捕えるそうです。

(2020.01.26・西舞子海岸にて採集)





2020年2月29日土曜日

ヨツボシオオキスイ

ムクノキの樹皮下にいたヨツボシオオキスイ Helota gemmata です。
名前の紛らわしいヨツボシケシキスイとともにクヌギなどの樹液の出ている場所では常連ですが、大柄な割に臆病な虫で、近づくとすぐに逃げ出すので意外に撮りにくい印象があります。
今回は寒い時期なのでさすがにしばらくの間じっとしていてくれましたが、やがてのろのろと歩き始めました。


前翅の2対の黄色い紋が特徴です。


後方の一対の横紋。

周囲から盛り上がっていて、溶けた樹脂を一滴落としたように見えます。

前方の一対。周囲が凹んでいます。

(2020.02.19・明石公園)


2020年2月27日木曜日

カシトガリキジラミ幼虫を食うハモリダニ

このところ度々登場願っているカシトガリキジラミの幼虫ですが、この日はハモリダニに食われているのを見つけました。
ハモリダニと言えば、去年の3月にもニッケイトガリキジラミやタイワントガリキジラミを食する場面を撮っていますが、これらキジラミ類の幼虫はハモリダニにとっては格好の獲物なんでしょうか。それにしても、一見カイガラムシのように葉に貼りついてはいるものの、ちゃんと6本の脚を持っているのに、なんとか逃げられないものなんでしょうかね。





(2020.02.19・明石公園)




2020年2月26日水曜日

ウログレナの一種(Uroglena sp.)

ウログレナ(Uroglena)の一種です。たくさんの細胞が集まって群体を作っているところはボルボックスに似ていますが、こちらは緑藻類ではなく黄金色藻類と呼ばれるグループの一員で、サヤツナギ(Dinobryon)やミノヒゲムシ(Mallomonas)もこの仲間に含まれます。以前の記事にも出していますが、群体にはツリガネムシの一種が同居していることが多いようです。

群体の形は概ね球形に近いですが、かなり不規則です。



この群体にも数匹のツリガネムシがくっついています。

各細胞には赤い眼点が見えます。



(2020.01.17・明石公園 桜堀にて採集)