2020年6月3日水曜日

ウロコアシナガグモ・卵嚢と孵化幼虫

初夏の日差しでシルエットを見せていた、サクラの葉裏のウロコアシナガグモ。

卵嚢を守っている♀でした。

1週間後に見に行くと、卵はすでに孵化していました。

ざっと数えて約50匹。意外に少ない気がしますが、すでに旅立った子どもも多いんでしょうか。

子グモの体長は約0.8mmです。

成体と同じように、黒い8個の単眼がきれいに並んでいます。

(2020.05.14/21・明石公園)


2020年6月1日月曜日

ヒメウコンエダシャクCorymica arnearia

頭上の桜の葉裏にとまっていたヒメウコンエダシャク Corymica arnearia の♀です。
風で盛大に揺れるので逃げられるのを覚悟で枝を引き寄せ、さらに日光が当たるように葉を裏返してみましたが、幸い最後まで飛ばずにじっとしていてくれました。






(2020.05.21・明石公園)


2020年5月30日土曜日

キアシキンシギアブ ♂

この季節限定のキアシキンシギアブ Chrysopilus ditissimis ですが、この場所で見るのは久しぶりです。アラカシの新葉の上で、しばらく動かずにいてくれたのでその美しい毛並みを撮ってみました。






(2020.05.21・明石公園)



2020年5月29日金曜日

クモヒメバチに寄生されたウロコアシナガグモ

シャリンバイの葉裏にいた、♀のウロコアシナガグモです。クモヒメバチの、かなり成長した幼虫を背負っています。この季節、葉裏で卵嚢を守っている姿をよく見ますが、この♀は寄生のせいで産卵できないのかも知れません。


(2020.05.21・明石公園)


2020年5月28日木曜日

ソコミジンコの一種

カイアシ類のソコミジンコ目(Harpacticoida)の一種です。卵塊をぶら下げているので♀でしょう。動きが非常に活発なので追いかけるのが大変です。
ソコミジンコ類は海産・淡水産の他に陸生の種も知られていて、以前落ち葉の間で虫探しをしていてそれらしきものを見つけたことがあります(こちら)。







卵は孵化間近で、赤ちゃんが中でごそごそ動いているのが見えます。


(2020.04.24・西舞子海岸にて採集)


2020年5月27日水曜日

シマバエ科 Steganopsis dichroa Shatalkin, 1999

翅をくの字に曲がった体に沿わせるように畳むため、生きている時は一見小型の甲虫のように見えるシマバエ科の一種です。久しぶりなので逃げられないうちに採集して深度合成撮影をしました。
これは以前のブログにシマバエ科の一種(Steganopsis sp.2)として掲載したものと同種だと思います。その記事の時点ではこの種と同属の近似種が種不明のまま仮に Steganopsis sp.1 及び sp.2 と呼ばれていたようですが、今回改めて調べてみるとお馴染みのそらさんのブログでこの sp.2 が、茨城@市毛さんからのコメントに従って Steganopsis dichroa Shatalkin, 1999 とされていることが分かりました。同じくそらさんの別の記事に掲載されていた SP.1 の方にもやはり茨城@市毛さんから Steganopsis vittipleura Shatalkin, 1998 であるとのコメントが寄せられています。









(220.04.29・明石公園にて採集)


2020年5月26日火曜日

ヒョウタンカスミカメの一種・幼虫

生け垣のシャリンバイで、葉裏のサツマキジラミを眺めていたらこの幼虫が見つかりました。ヒョウタンカスミカメの一種だと思います。
体長は1.4mm足らずで、2齢あたりでしょうか。ここから成虫の姿を推測するのは難しいですが、この季節、別の場所のシャリンバイにホソヒョウタンカスミカメ Pilophorus erraticus が多数集まっているのを見ているので、この種かも知れません。




この仲間は捕食専門かと思っていましたが、ここでは葉から樹液を吸っているようです。

(2020.05.14・明石公園)