2020年7月14日火曜日

ギンシャチホコ幼虫と寄生バチの繭

コナラの葉裏にガの幼虫がぶら下がっていました。

その足元には繭らしきものが。

どうやらコマユバチか何かに寄生されていたのが、すでに御用済みになってぶら下がっていたようです。

体長7mmくらいの、ギンシャチホコの若齢幼虫です。この場所では昨年の6月にも孵化したばかりの1齢幼虫を見ています。まだ生きていて一見外傷も無いように見えますが、これ以上の成長は多分望めないんでしょうね。

ハチの幼虫は繭を紡いでいる最中だったようですが、色が薄くて形がよく分かりません。

(2020.07.02・舞子墓園)


2020年7月11日土曜日

ペラネマ属の一種?(?Peranema sp.)

葉緑体を持たない、無色のミドリムシの仲間です。前方に伸ばした太い鞭毛や、細胞後端部が拡がっていることなどからペラネマ属(Peranema)の一種ではないかと思います。この属では鞭毛が2本あるはずですが、うち1本は細胞表面に密着して見えにくいそうです。


(2020.06.02・明石公園の水溜まりにて採集)

2020年7月10日金曜日

アンフィシエラ属の一種?(?Amphisiella sp.)

細長くて扁平な繊毛虫です。
アンフィシエラ Amphisiella 属の一種ではないかと思いますが、オキシトリカ Oxytricha か、それ以外の別種かも知れません。
腹側の刺毛列を使ってカバーガラス下面を歩く様子が見られます。


(2020.06.02・明石公園の水溜まりにて採集)

2020年7月7日火曜日

トウネズミモチに産卵するツヤマルカスミカメ属の一種(Apolygus sp.)

トウネズミモチの白い蕾の間に小さなカスミカメムシが見えたので枝をつまんで撮影を始ました。どうせすぐに逃げてしまうだろうと思いきや、同じところを行ったり来たりしています。おかしいなと思って見ていると、やがて腹部から産卵管を引き出して枝に突き刺しました。カスミカメ類の産卵行動を見るのはこれが初めてです。
体長約4.5mmで、体色などからおそらくツマグロハギカスミカメ Apolygus subpulchellus だと思いますが、この種と同属のウスイロツヤマルカスミカメ(ハギメクラガメ)A. pulchellus は酷似していて外見での区別は難しい場合があるようです。


最初は単に枝から吸汁しているだけだと思っていました。

が、不意に産卵管を伸ばすのが見えました。

ちょうど蕾の根元のあたりに産卵管が差し込まれていますが、密集した蕾が邪魔になってなかなか良い角度から撮れません。

少し移動してすぐに別の蕾でも産卵。カスミカメムシがこんなに立派な産卵管を持っているとは意外でした。

ずいぶん深くまで入っています。

終わるとすぐにまた別の蕾に移動。

やはり周りの蕾が邪魔ですね。

しょうがないので後ろ側から。
同じ枝で何度か産卵を見せてくれましたが満足な写真は撮れず、カメラに追い回されるのが嫌になったのか、やがて飛んで行ってしまいました。

(2020.07.02・明石公園)


2020年7月5日日曜日

トサカグンバイ幼虫の脱皮

4月にアセビの葉裏でトサカグンバイ Stephanitis takeyai が孵化する様子を掲載しましたが、今度はネジキの葉裏での幼虫の脱皮です。翅芽がかなり大きくなっているので、おそらく4齢から5齢(終齢)への脱皮だと思います。



(2020.07.02・舞子墓園)


2020年7月4日土曜日

イタチムシの一種

池や水田の水を、底の泥や糸状藻類なんかと一緒に採ってきて顕微鏡で覗くとごく普通に見つかるイタチムシの一種(腹毛動物門イタチムシ目・Chaetonotida)です。
頭部から長いヒゲ(?)を生やし、細長い体をしなやかにくねらせながら異物の間をすり抜けて行く様を見ていると、イタチムシとはよくぞ名付けたという気がします。
今回は追いかけるのが精一杯で、動画しか撮れませんでした。


(2020.06.02・明石公園の水溜まりにて採集)

2020年7月3日金曜日

ヤブガラシの花蜜を舐めるキイロシリアゲアリ

ヤブガラシの花にキイロシリアゲアリ Crematogaster osakensis が集まっています。珍しくもない光景ですが、彩りがきれいなのでしばらくしゃがみこんで撮ってみました。

このヤブガラシの花は朝開くと昼頃には花びらも雄蕊も落としてしまうそうで、後にはこの写真のようにお椀状の花盤とその真ん中から伸びる雌蕊だけが残ります。


花盤の上は花蜜で溢れそう。虫が集まるはずですね。

こちらの花はまだ雄蕊が3本(1本はすでに落ちています)と、花びらも残っています。

(2020.06.27・明石公園)