2020年7月19日日曜日
2020年7月18日土曜日
パンドリナの一種(Pandorina sp.)
先日水田で採ってきた緑色の水の中にはパンドリナ Pandorina の一種も数多く見られました。カタマリヒゲマワリとかクワノミモという和名も付いていますが、ボルボックス(オオヒゲマワリ)やユードリナ(タマヒゲマワリ)と同じオオヒゲマワリ目の一員で8、または16個の細胞が楕円形の群体を作っています。細胞数や群体の大きさはユードリナに近いのですが各細胞が互いに離れず密着しているという違いがあります。
今回の写真や動画に登場する群体の大きさや形が様々なのは成長段階の違いによるものだと思いますが、複数の種が混在しているのかどうかは分かりません。
今回の写真や動画に登場する群体の大きさや形が様々なのは成長段階の違いによるものだと思いますが、複数の種が混在しているのかどうかは分かりません。
群体を構成する各細胞は、球形に近くて互いの接触面の小さいものからきっちり詰め込まれて完全に密着したように見えるものまで連続的な段階があるようです。やはり成長段階の違いによるものでしょうか。
元気な群体はくるくる回転しながら動きまわっています。
二つの赤い眼点のせいで何かの顔のように見えますが、この眼点は群体中の一部の細胞にしかないようです。
収縮胞やピレノイドが見えます。
細胞間の隙間の多い群体画面で一番上の細胞はすでに分裂しているように見えます。
鞭毛は各細胞から2本づつ。
カバーガラスでやや押さえつけた状態です。
動画です。
ミドリムシが周りを泳ぎ回って煩いですが・・・。
(2020.06.26・神戸市西区の水田にて採集)
2020年7月16日木曜日
2020年7月15日水曜日
水田のミドリムシ(Euglena sp.)
田植えの終わった近所の田んぼで、水面に張った緑色の膜のようなものを掬ってきて顕微鏡で眺めてみると、予想通り夥しい数のミドリムシが泳いでいました。
ミドリムシが自由に動き回れるように水の層を厚めにとっているのですが、そうすると明るく照明された視野に向かって周りからどんどん集まってくるので、重なり合って見苦しい画面になってしまいます。
明視野の方がすっきり見えるようです。
次の動画では大多数の、全体が緑色のタイプの他にやや小型で後半部が赤いものや、さらに小型で動きの非常に速いもの、それにユードリナやパンドリナも顔を出します。
次は薄めにマウントして少し動きの落ち着いたところを撮ったものです。
動画では鞭毛の動きがよく見えます。
こんなに忙しく鞭毛を打ち振るのは何のためなんでしょうか。
(2020.06.26・神戸市西区の水田にて採集)
2020年7月14日火曜日
ギンシャチホコ幼虫と寄生バチの繭
コナラの葉裏にガの幼虫がぶら下がっていました。
その足元には繭らしきものが。
どうやらコマユバチか何かに寄生されていたのが、すでに御用済みになってぶら下がっていたようです。
体長7mmくらいの、ギンシャチホコの若齢幼虫です。この場所では昨年の6月にも孵化したばかりの1齢幼虫を見ています。まだ生きていて一見外傷も無いように見えますが、これ以上の成長は多分望めないんでしょうね。
ハチの幼虫は繭を紡いでいる最中だったようですが、色が薄くて形がよく分かりません。
(2020.07.02・舞子墓園)
2020年7月11日土曜日
ペラネマ属の一種?(?Peranema sp.)
葉緑体を持たない、無色のミドリムシの仲間です。前方に伸ばした太い鞭毛や、細胞後端部が拡がっていることなどからペラネマ属(Peranema)の一種ではないかと思います。この属では鞭毛が2本あるはずですが、うち1本は細胞表面に密着して見えにくいそうです。
(2020.06.02・明石公園の水溜まりにて採集)
2020年7月10日金曜日
アンフィシエラ属の一種?(?Amphisiella sp.)
細長くて扁平な繊毛虫です。
アンフィシエラ Amphisiella 属の一種ではないかと思いますが、オキシトリカ Oxytricha か、それ以外の別種かも知れません。
腹側の刺毛列を使ってカバーガラス下面を歩く様子が見られます。
アンフィシエラ Amphisiella 属の一種ではないかと思いますが、オキシトリカ Oxytricha か、それ以外の別種かも知れません。
腹側の刺毛列を使ってカバーガラス下面を歩く様子が見られます。
(2020.06.02・明石公園の水溜まりにて採集)
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